水の無い場所で水を作り出すにはどうすればいいか。世界中の研究者がその方法を研究し続けています。
この巨大な箱は電力を必要とせず、例え砂漠からでも水分を収集することができます。その秘密は使用している素材に隠されています。Yaghiという化学者は水分を吸収して放出することのできる金属有機構造体(MOF)を開発しました。
MOFは温度の低下とともに水分を捕獲。そして再び温度が上昇すると水分を空気中に放出するという特性を持っています。
水分の逃げ道をボックスで覆うことにより、水分はボックス内に吸着して溜まっていきます。夜の気温低下と湿度の上昇で水分を捕獲し、昼間の気温上昇で水分を放出する、この動きを繰り返すのです。
集められた水分はもちろん飲むこともできます。
元々MOFの開発にはジクロニウムが使用されコスト面で問題を残していましたが、すでにアルミニウムベースのMOFが開発され、現在商用段階に至っています。
砂漠でも水分を摂取できるまるでサボテンのような技術。実用化すれば多くの国の人々が救われることは間違いないはず。化学の進歩は未来を明るくしますね!