『通信料が安くなる?』『スマホが高くなる?』全部間違いです。

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キャリアの分離プランがスタートして何が変わるのか?今までは『docomo』『Softbank』『au』のショップで契約したスマートフォンはそのキャリアでしか使うことができませんでした。『○○専用スマートフォン』、それが全て無くなります。販売されるのは全てどこのキャリアでも使えるSIMフリースマートフォン。一見最高じゃないですか。

でも、『分離』という言葉の意味をよく考えてみてください。何が分離されるのか。それは『キャリア』と『スマホ』です。

これまで、キャリアがスマートフォンを作っていた訳ではありません。キャリアはあくまでも『回線屋』です。回線屋がスマートフォンを仕入れて、回線とセットにして売っていたのです。例えるなら、『ミネラルウォーター』と『サーバー』を同時に売っているようなもの。

水は単体だと1000円しかしないとします。対するサーバーは200000円。水だけ持っていても入れ物が無いと人に売ることは出来ません。そしてサーバーは高すぎるからと誰も買いません。そこで考えつかれたのが『セット販売』です。

水を月々5000円で提供します。さらに200000円するサーバーを『無料』で差し上げます!ただし、水は2年間は最低でも契約してくださいね!途中で解約したらサーバーの代金をいただきますよ!

この『無料』の部分がスマートフォンの『実質0円』。そして『2年間の契約期間』が俗にいう『2年縛り』です。お気づきかと思いますが、『サーバーの料金は分割で支払わせて水を売る』。これが日本のキャリアが行ってきた自社回線の販売方法です。スマートフォンを売っていた訳ではありません。あくまでもキャリアは『回線を売る』のが仕事です。

今回総務省の是正勧告により、『水とサーバーはきちんと分けて売れ』という取り決めが行われました。つまり、『回線』と『スマートフォン』が完全に分けて売られるようになるのです。それが『分離』の正体。

ユーザーは『通信料が安くなった!』『スマホが高くなった!』と騒ぐでしょう。しかしそれは大きな勘違い。実際何も変わっていないのです。一見通信料の安くなったように見えるSIMを契約し、スマートフォンは分割払い。今までと同じです。格安SIMは本当は全然格安では無いですし、SIMフリースマートフォンだけが異様に高かった訳ではありません。

魔法がとけたスマホ市場は間違いなく混乱状態に陥ります。その混乱状態を、しばらくの間は冷めた目で俯瞰することになりそうです。

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