Socの開発で『ARM』が手を引き、今後の基盤設計が困難になると予想される『Huawei』ですが、このタイミングで5月31日に新型をリリースするとの事。
新たにリリースされるのはフラッグシップ向けの『Kirin 985』ではなく、ミッドレンジ向きに搭載されている代表的なSoc『Kirin 710』のアップデートモデルとなる『Kirin 720』。
Kirin 720の製造はすでにTSMCに移行され、10nmプロセスが採用されていることが明かされていました。そしてこのKirin 720がARMの設計した最後のチップになる可能性も指摘されています。
Kirin 710はAI性能と電力効率を高めた優秀なSocでしたが、720ではGPUとNPUがさらに向上するとのこと。めちゃくちゃ使ってみたいですが、このタイミングだとどのOSのスマートフォンに搭載されるかが全くわかりません。
MateシリーズとPシリーズの下位モデルに採用される可能性が濃厚ですが、そもそもその2つのモデルすら、OSがどうなるのか、そもそもリリースされるのかが不明。
Socだけ開発して搭載する端末が無いというのはあまりにも悲惨な状態。しかも時代に合ったプレミアムミッドレンジに採用されるべくSocなだけに、尚更今の状態を歯がゆくて仕方ありません。他のメーカーに供給することもしないだろうし・・・本当にもったいねえ・・・
そしてこれがARM最後の設計だとすると、これから本当に大変ですね。Hisiliconは有能な技術者を引き抜いてくることが出来るのでしょうか。