auから発売されたKYOCERAの『URBANO V04』ですが、価格は3万円程度。グローバル端末と比較して、その価格が妥当かどうかを検証してみたいと思います。
スマートフォンの性能を一番左右するのは『Soc』
スマートフォンの価格設定はほぼこのSocで決まります。Android端末であれば、Snapdragon855が現在最高スペック。XiaomiのMi 9であればその最高スペック搭載端末を4万円台で購入できます。さて、3万円程度のURBANO V04に搭載されているSocは『Snapdragon630』。性能についてはAntutuのベンチマークで比較すれば一目瞭然。調べれば簡単に出てきます。
スコアは9万弱。これはどの程度の性能かというと・・・
Soc性能は1万円程度の端末以下
本日紹介した記事に書かれている、Redmi 7の搭載SocはSnapdragon 632。ベンチマークは10万を超えています。
当然スコアが高い方が性能が良いということになるので、1万円程度の端末に処理性能は負けているということに。これは中々の衝撃です。
メモリーとストレージ容量も合わせての価格比較
しかしURBANO V04に搭載されているメモリーは4GBでストレージは64GB。Redmi 7はメモリー2GB、ストレージ16GBのものを対象としています。話にならないじゃないか!と思われてもアレなので、メモリーとストレージの部分も合わせて比較してみましょう。
ものすごく価格が高くなるかと思いきや、17,000円程度。URBANO V04の価格とはまだまだ大きな開きがあります。
カメラ性能比較でもしんどい結果に
URBANO V04に搭載されているカメラは1600画素でシングルレンズ。ものすごく昔のスマホを見ているかのような・・・一応ボカしには対応しているようです。
Redmi 7はデュアルレンズです。Xiaomiの場合、現行端末でシングルレンズを探す方が難しいかもしれません。もちろんAI機能搭載で綺麗にぼかせるポートレートモードにも対応。
連続駆動時間を左右する電池の持ちはどうか
電池容量が大きくなればなるほど、単純に連続駆動時間は長くなります。もちろん4Kや8K解像度に対応していれば電力消費はとんでもないことになりますが、URBANO V04はフルHD+でRedmi 7はHD+。画面はURBANO V04の方がきれいです。ただし画面サイズが6インチ程度のスマホなので、かなりしっかり画面を見なければ違いは分からないレベル。
電力消費は高解像度のURBANO V04の方が激しいです。しかしURBANO V04の電池容量は2800mAhでRedmi 7は4000mAhと逆転現象が。これは理にかなっていません。実際に使ってみると連続駆動時間に圧倒的な差が出るのは明らか。URBANO V04はヘビーユーザーには向いていないスマートフォンということになりますね。
URBANO V04はかなり割高なスマートフォン
Soc性能がかなり低めですし、カメラもシングルレンズで微妙。Pixelのようにアルゴリズム解析が進んでいればよいですが、そういった話題も出ていません。電池の持ちも悪く・・・。『品格をまとう大人のためのスマートフォン』というのがテーマらしいですが、品格をまとう為に一体いくら価格が上乗せされているのか・・・。
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