今週というか、ハイテク業界において当面で最も大きなニュースとなるであろう、トランプ政権主導によるGoogleがHuaweiに行ったAndroidライセンス剥奪問題。当たり前の事ながら市場はまだ安定を取り戻していません。
このニュースが発表されたあと、多くの人がHuaweiは今後、Androidのオープンソース(誰でも使えるOS開発単体のソース。Google PlayやGメールといったサービスは含まない)を使ってこれまで通りOSを構築(EMUIはAndroidベース)すると考えていました。しかしGoogleが著作権を持つGoogle PlayやGメールといったサービスは使えなくなるので、これまで通りにはいきません。
Huawei独自OSはスマートフォン以外の様々な環境に対応
Huaweiは2012年から自社のOS開発に取り組んでいます(Kirin OSではなくホンメン?)。Huawei Consumer Business GroupのCEOであるRichard Yu氏によると、それはスマートフォンに限らず『パソコン』『車』『ウェアラブル』『テレビ』といった様々な環境で動作。
Huawei独自OSはAndroidとの互換性あり
しかもここからがかなり重要で、このOSはAndroidアプリケーションと互換性があり、さらにパフォーマンスを上げる為にコンパイルも可能。これ、まじでイケると思います。
GalaxyのTizenは独自OS開発に失敗しました。これは、Androidとの互換性が無かったことにより、サードパーティが行うアプリの開発に負荷がかかりすぎたことが原因とされています。HuaweiのOSとは根本からして違ったということです。
Huawei独自OSはすでにリリース段階に
Huaweiはすでに独自OSのリリース準備をすすめており、中国国内ですでにテストを行う段階にまで到達しています。
Androidアプリとの連携がスムーズと分かった今、これは期待せずにはいれません。独自のアプリストア『App Gallery』ではすでにGoogle Playを上回るシェアを獲得。
これは今年中にとんでもない事が起こりそうです。一番食らうのは間違いなくGoogleですね。