ついに待望のフラッグシップモデル『OnePlus 8』『OnePlus 8 Pro』がリリースされた。しかし、サプライズ登場を期待していた『OnePlus 8 Lite』『OnePlus 8 Z』の姿は見当たらず・・・これまでにリークされていた情報の、確認作業に終始するカタチとなった。
先にプレゼンが行われたのは『OnePlus 8 Pro』。カラーが大幅に刷新されている。個人的には深みのあるブルーがかなり気になる。
グリーンは、思っていたより少し彩度が強めのイメージ。高級感があるという言い方をすれば、そうなのかもしれない。
ディスプレイサイズは6.78インチ。前モデルとなるOnePlus 7T Proは6.67インチなので、0.1インチ程度画面が大きくなったことに。解像度はQHD+(3168×1440)。リフレッシュレートは90Hzから120Hzに向上したので、30コマ分画面表示は滑らかに。
リリース前から公式にアピールしていた、『MEMC』チップによるフレーム補間処理機能。低フレームの動画を、高フレームの安定した滑らか動画に拡張してくれる。過度な期待は禁物だが、サンプル動画ではその効果を十分に確認する事が出来た。
また、 DisplayMateが策定し、色の精度を示す基準となっているJNCDは0.4。基本的に数値が小さい方が色の精度は高いということになる。当初0.8を目指していたというOnePlus。その半分の0.4という数値は、十分な評価に値するだろう。
また、最大輝度が1300Nitsに向上した事で、明るい場所での視認性が上がり、HDR10に対応する動画を更に大迫力で楽しむ事が可能となった。
操作スピードを高めるタッチサンプリングレートは240Hz。リフレッシュレートが120Hzである事に加え、240Hzというサンプリングレートは完全に本格的なゲーム端末クラス。ゲーム目的に購入しても満足出来るスペックだ。
面白い構成になっているのがカメラ。広角と超広角カメラは、どちらも4800万画素の超高解像度に対応する。広角カメラと3倍光学ズームカメラには光学式手振れ補正を搭載。超広角カメラは至近距離3cmの撮影に対応する、マクロカメラとしても動作する。
メインカメラはカメラセンサーに最新のSONY IMX 689を採用。センサーサイズで旧モデルと比較する事で、カメラの大幅な進化が見てとれる。
以前画質比較として、OnePlusのCEO『Pete Lau』が自身のTwitterに掲載していたコチラの画像。その時はモデル名がハッキリと書かれていなかったが、今回は『iPhone 11 Pro Max』とはっきり明記。強いライバル心がうかがえる。
プレゼン動画をスクショしただけなので、撮影サンプルの画質がかなり荒れてしまっているが、4800万画素の超広角で、こういった構図が撮れるというのはかなり魅力的。
これは最近どこのメーカーもアピールしている機能の一つ。立体的に音を録音する事が可能となり、より臨場感あふれる動画撮影が可能になったというもの。スマートフォンのカメラはまだ写真を撮る事がメインの筈だが、機能向上により、今後動画を撮る人もどんどん増えそうな気がする。
そしてOnePlus端末としてはじめて採用されたワイヤレス充電機能。Galaxy S20 Ultra、iPhone 11Pro Maxといったフラッグシップモデルとのスピード比較を行っている。
同じ時間が経過した後の電池残量は、Galaxy S20 Ultraが35%、iPhone 11 Pro Maxが22%、OnePlus 8 Proが51%と圧勝。30Wワイヤレス充電の持つ性能の高さを、十分すぎる程アピールした結果に。
搭載されるSocは勿論、最新の『Snapdragon 865』。ただし、他メーカーのフラッグシップモデルもすでにこぞって搭載しているSocである事から、インパクトとしてはやや薄い印象。前モデルとなるOnePlus 7T ProがSnapdragon 855 Plusを採用しているので、性能差という意味でもやや弱めか。
電池容量は4,085mAhから4,510mAhに大幅増量。スタイリッシュなデザインを維持する為、電池の大容量化にはやや否定的なイメージのOnePlus。しかしOnePlus 8 Proでは120Hzディスプレイや5G回線に対応するので、消費電力の増加は確実。この容量が、バランスよく使用する為の最低ラインといったところなのだろう。
OnePlus 8 Proが先に発表されたので、やや印象が薄くなってしまった下位モデルのOne Plus 8。カラーは上位モデルと同じブラック、グリーンに加え、独特の輝きを持つグラデーションが加えられる。
ディスプレイは一回りサイズが小さい6.55インチ。上位モデルと同じくJNCDは0.4をキープしている。ただし解像度はフルHD+、最大輝度も1100Nitsと、気にならない程度の差別化は行われている。リフレッシュレートは前モデルと変わらずに90Hz。充電速度は最大30Wで、ワイヤレス充電はサポートしない。
カメラは4800万画素の広角カメラに、1600万画素の超広角、さらに200万画素のマクロカメラといった構成。こちらは残念ながら、前モデルと比較してややスペックダウン。光学ズームが無くなってしまっているのは痛い。アルゴリズムの進化による画質向上等は当然あるだろうが、あくまで下位モデルのカメラはオマケ程度と考えた方が良さそうだ。
サプライズがあったとすれば、それは価格。リークされていたものよりかなり安めな価格設定となっている。ただし、あくまでリーク情報と乖離があるというだけで、価格自体はどうしても上がってしまっている。
OnePlus 8は8GB / 128GBモデルが約75,000円(699ドル)、 12GB / 256GBモデルが約85,500円(799ドル)。OnePlus 8 Proは8GB / 128GBモデルが約96,000円(899ドル)、12GB / 256GBモデルが約107,000円(999ドル)。
すでにヨーロッパでは予約が開始されており、4月21日からオープニングセールがスタート。北米では4月29日から発売が開始される。