2019年は、『5G』と『折り畳み式』の登場により、スマートフォン市場は変革の時を迎えました。そして2020年は、両モデルのさらなる浸透が推し進められています。
折り畳み式に関しては、『縦型』と『横型』が存在し、縦に折りたたむクラムシェルタイプはSamsungの『Galaxy Z Flip』、そしてMotorolaの『Razr』が存在します。価格はGalaxy Z Flipが18万程度(日本価格)、Razrも18万弱(海外価格)と、ボリュームゾーンにはやや浸透しづらい高額設定。新技術は流通するまでに通常よりコストがかかるので、当面は仕方の無いことなのかもしれません。
大手スマートフォンメーカー各社が折り畳み式スマートフォンを投入する中、未だにリリースしていないのが『Xiaomi』です。曲面ディスプレイを利用したコンセプトモデルとしては『Mi MIX Alpha』が登場しましたが、これは折り畳み式ではありませんでした。
コンセプトデザイナーの『Waqar Khan』とテクノロジー系ブログメディアの『WindowsUnited』は、Xiaomiが2019年11月に取得した特許から、今後リリースするであろう、折り畳み式スマートフォンのコンセプトデザインを作成して公開。
『Galaxy Z Flip』『Razr』と同様の縦開きタイプで、どことなくゲームボーイアドバンスSPを感じさせる、無駄の無いスッキリとしたデザインが特徴です。
また、XDAの情報によると、Xiaomiが折り畳み式スマートフォンの量産を開始するのは『2020年後半』。まだ発展途上な状況である事から、『Razr』に関してはSocに『Snapdragon 710』を搭載するという、高額モデルながらアンバランスな製品スペック。
ディスプレイ表面の素材に関しても、完全にプラスチックだったものが、『Galaxy Z Flip』でようやく折り曲げ可能なガラス『Ultra Thin Glass』を採用。ただし強度に問題があるので、未だにプラスチック素材との併用段階。
スマートフォンディスプレイに採用されているガラスで、最も有名な『ゴリラガラス』を取り扱うコーニング社をはじめ、今尚『曲げられるガラス』については開発が続いています。
市場がある程度安定した状態で、ハード、価格共にバランスのとれた製品をリリースすれば、後発でも十分太刀打ち出来る折り畳み式スマートフォン市場。これまでと同様に、市場を驚かせるサプライズを見せてくれるのか!