新型コロナウィルスの影響で、世界中の様々なマーケットが売り上げの大幅な減少に陥る中、逆に需要が増し、その減少を僅かなものに食い止めているカテゴリーも存在します。その内の一つが『ノートパソコン』です。
Strategy Analyticsによると、2020年第一四半期、世界市場のノートパソコンの出荷台数は『3790万台』と、前年と比較してわずか『-2%』の減少に留めています。これはノートパソコンを使って在宅で仕事をしたり、学習する人が増えた事が大きく影響しています。
さらに市場シェアを見ていくと、『Lenovo』『Dell』といったメーカーが出荷台数、シェアを伸ばしているのに対し、『Apple』や『Asus』は出荷台数が大幅に減少し、シェアも1%以上下落。
Strategy Analyticsの『Chirag Upadhyay』によると、中国市場に依存しているノートパソコンメーカーは、新型コロナウィルスによる悪影響を受けやすくなっているとのこと。逆にそうでない場合は、厳しい環境において成功しているという考えです。
また、Connected Computingの『Eric Smith』は、2020年第二四半期も、新型コロナウィルス拡大の影響を受け、世界中の大企業や教育機関が、さらに在宅環境の整備を行うと予想。逆に、個人による消費は落ち込むとし、相互がバランスを取り合い、他の市場と比較して、今後も安定傾向にあるだろうとしています。
在宅における環境整備をしっかりと行う事で、今後人々の労働や学習の仕方に多様性が生まれます。マイナスの環境を乗り越えた先には、以前より自由な未来が待っているのかもしれません。