スマートフォンの性能をスコアで表す、最も有名なベンチマーク『Antutu』は、中国市場における2020年5月度の、フラッグシップモデルTOP10ランキングを発表しました。中国市場のランキングは、グローバルモデルとして発売されていないスマートフォンも含まれるので、本当の意味でのAntutuスコア世界一は、この中国市場が基準となります。
その中国市場で1位を獲得したのがOPPOのFind X2 Pro。12GBモデルと8GBモデルが、1位と2位を独占しています。2つのモデルの差はわずか4,000ポイント程度なので、メモリサイズがそこまで大きくAntutuのスコアに影響を与えていない事が分かります。それにしても独占は凄いですね。
続いて3位がXiaomiのMi 10 Pro。生産が追いついていないのか、超品薄状態の同モデル。Mi 10と比較して望遠カメラを搭載している事が特徴ですが、Mi 10の1億800万画素カメラがズーム撮影に対応したので、個人的にはMi 10 Proにそこまで魅力を感じなくなってしまいました。同じSnapdragon 865を搭載し、価格的には大分安いMi 10で十分です。
4位はエヴァンゲリオンモデルをReleaseしたOPPO Ace2で、5位にはIQOO Neo3と続きます。この2モデルは、ゲーム性能を高めたゲーミングスマホよりのスペックが特徴で、Snapdragon 865に加え、高速ディスプレイを搭載し、タッチリフレッシュレートも高いです。ただし、カメラ性能が少し弱めなので、万人にオススメ出来る端末とは言い難いです。
6位にはRedmi K30 Proがランクイン。Redmi K30 ProはグローバルモデルとしてリリースされたPOCO F2 Proの中国版。5万円台で購入出来る5G対応フラッグシップモデルが、世界照準となる中国市場において第6位に入るというのは、とてつもない快挙です。
ランキングをご覧の通り、なんとSnapdragon 865が1位から10位までを独占。圧倒的な強さを見せています。MediaTeckが対抗モデルとなる『Dimensity 1000+』をリリースしましたが、やはりSnapdragonと肩を並べるにはまだ時間がかかりそう。最高性能のスマートフォンを求めるなら、当面は『Snapdragon 865』搭載モデルで間違いなしです。