7月22日、ゲーミングスマホ市場が戦闘状態に入ります。パソコンでもライバル関係となる『ASUS』と『Lenovo』が最新のゲーミングスマホ『ROG Phone 3』と『Lenovo Legion』を同時にリリース。これはとんでもないことになりそうです。
両モデルは、当初リリースされる予定の無かった『Snapdragon 865 Plus』を搭載。すでにAntutuがベンチマークスコアを公開しています。ROG Phone 3が『646310』で、Lenovo Legionが『648871』とわずかにリード。この程度のスコア差であれば、ROG Phone 3がアップデートで追い抜くことは容易でしょう。しかしそれ以前に、見たことの無いハイスコアです。iPhoneに新しく搭載されるA14 Bionicがこのスコアを超える事が出来るかには注目が集まります。

ROG Phone 3 Antutuベンチマークスコア

Lenovo Legion Antutuベンチマークスコア
ベンチマークテストに使われているのは、どちらも16GB/512GBという高額なノートパソコン並のハイスペック機。さらに、ディスプレイのリフレッシュレートも144Hzと共通になると予想されています。ディスプレイに関しては、先行販売されているNubiaの『Nubia Red Magic 5G』を追うカタチになりますが、SocはSnapdragon 865 Plusなのでグレードが上になりますね。
しかし、スペックが全く同じだった場合、有利になるのはソフトウェアがしっかりしている『ROG Phone 3』です。
Lenovoは本格的にスマートフォン市場に参入したのが遅めだったので、2019年にリリースされたフラッグシップモデルLenovo Z6 Proを見ても、UIやソフトウェアの開発がどうしても後手に回っているイメージ。本格的にグローバル市場に参入しているわけでもないので、中国らしさが抜けきらない感も否めません。『Lenovo Legion』には、ゲーミンググレードの『Legion UI』を搭載するとしていますが、それがどの程度のものなるかで今後の評価が分かれそうです。
パソコンメーカーの強みを活かせるのはハード部分。やはりソフトウェアの開発となると、勝手が全く違うのか。しかし脱中国を実現するには、UIとソフトウェアの強化が鍵となるLenovo。ROG Phoneのハイクオリティはすでに周知なので、どうしても気になってしまうのは未知数の『Lenovo Legion』。東の横綱と同日リリースにしたメリットは果たしてあるのか!両モデルがどういった売れ方をするのか、楽しみですね。