Samsungが最新フラッグシップモデルとなる『Galaxy S21 5G』『Galaxy S21+ 5G』『Galaxy S21 Ultra 5G』の3モデルをリリースしました。価格が799ドル~と大幅に引き下げられており、前モデルと比較するとかなりお買い得。5Gの流通が加速する2021年において、より多くのシェアを獲得しようというSamsungの姿勢が垣間見られます。早速、3モデルのメインスペックを比較してみましょう。
Galaxy S21 5G | Galaxy S21 + 5G | Galaxy S21 Ultra 5G | |
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ディスプレイ | サイズ:6.2インチ 解像度:2400×1080ピクセル 種類:Dynamic AMOLED2X リフレッシュレート:120Hz(48~120Hz) 素材:Corning® Gorilla® Glass Victus™ ピーク輝度:1300nits |
サイズ:6.7インチ 解像度:2400×1080ピクセル 種類:Dynamic AMOLED2X リフレッシュレート:120Hz(48~120Hz) 素材:Corning® Gorilla® Glass Victus™ ピーク輝度:1300nits |
サイズ:6.8インチ 解像度:3200×1440ピクセル 種類:Dynamic AMOLED2X リフレッシュレート:120Hz(10~120Hz) 素材:Corning® Gorilla® Glass Victus™ ピーク輝度:1500nits |
後面カメラ | 超広角カメラ:1200万画素(水平120度、F/2.2、画素ピッチ/1.4um、固定焦点 広角カメラ:1200万画素(水平79度、F/1.8、画素ピッチ/1.8um、デュアルピクセルAF、光学式手ブレ補正 望遠カメラ:6400万画素(水平76度、F/2.0、画素ピッチ/0.8um、光学式手ブレ補正、3倍ハイブリッドズーム(最大30倍) |
超広角カメラ:1200万画素(水平120度、F/2.2、画素ピッチ/1.4um、固定焦点 広角カメラ:1200万画素(水平79度、F/1.8、画素ピッチ/1.8um、デュアルピクセルAF、光学式手ブレ補正 望遠カメラ:6400万画素(水平76度、F/2.0、画素ピッチ/0.8um、光学式手ブレ補正、3倍ハイブリッドズーム(最大30倍) |
超広角カメラ:1200万画素(水平120度、F/2.2、画素ピッチ/1.4um、デュアルピクセルAF 広角カメラ:1億800万画素(水平83度、F/1.8、画素ピッチ/0.8um、PDAF、光学式手ブレ補正 望遠カメラ1:1000万画素(水平35度、F/2.4、画素ピッチ/1.22um、デュアルピクセルAF、光学式手ブレ補正、光学3倍 望遠カメラ2:1000万画素(水平10度、F/4.9、画素ピッチ/1.22um、デュアルピクセルAF、光学式手ブレ補正、光学10倍(最大100倍) |
前面カメラ | 1000万画素(水平80度、F/2.2、画素ピッチ/1.22um、デュアルピクセルAF | 1000万画素(水平80度、F/2.2、画素ピッチ/1.22um、デュアルピクセルAF | 4000万画素(水平80度、F/2.2、画素ピッチ/0.7um、PDAF |
Soc | Exynos 2100もしくはSnadragon 888 | Exynos 2100もしくはSnadragon 888 | Exynos 2100もしくはSnadragon 888 |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB メモリ:LPDDR5 |
8GB/128GB、8GB/256GB メモリ:LPDDR5 |
12GB/128GB、12GB/256GB、16GB/512GB メモリ:LPDDR5 |
電池 | 4000mAh | 4800mAh | 5000mAh |
充電 | 有線:最大25W 無線:最大15W 逆無線充電:最大4.5W |
有線:最大25W 無線:最大15W 逆無線充電:最大4.5W |
有線:最大25W 無線:最大15W 逆無線充電:最大4.5W |
防水 | IP68 | IP68 | IP68 |
サイズ | 71.2×151.7×7.9mm | 75.6×161.5×7.8mm | 75.6×165.1×8.9mm |
重量 | 171g(mmWave)、169g(sub6) | 202g(mmWave)、200g(sub6) | 229g(mmWave)、227g(sub6) |
Sペン | 非対応 | 非対応 | 対応(別売) |
背面素材 | ポリカーボネート | ガラス | ガラス |
価格 | 799ドル~(約83,000円~) | 999ドル~(約104,000円~) | 1,199ドル~(約124,500円~) |
『Galaxy S21 5G』と『Galaxy S21+ 5G』に関しては画面サイズ、電池容量以外スペック的な部分は共通。カメラの構成も同じです。ただし『Galaxy S21 5G』の背面にはポリカーボネートが使われているので、質感に拘る人は実機を確認してから購入した方が良いでしょう。また、ディスプレイの解像度が3200×1440ピクセルから2400×1080ピクセルに引き下げられており、この辺りは一部のユーザーから不満の声が聞かれるかもしれません。
手ブレを起こしやすい超広角カメラ、望遠カメラにはどちらにも光学式手ブレ補正機能を搭載。AIによる補正が強化され、最大倍率ズーム時でもブレの少ないしっかりとした描写が得られるとの事。Galaxyのズームはやや画質が粗いというイメージが強いので、どこまで改善がされているかに注目です。
最上位モデルとなる『Galaxy S21 Ultra 5G』は3200×1440ピクセルの高解像度を維持。ピーク輝度も他モデルより200nits高めで、リフレッシュレートは10Hz~120Hzの可変に対応。ディスプレイサイズは6.8インチと最大。3モデルの中で唯一Sペンを利用する事が出来ます(別売り)。メモリ12GB、ストレージ512GBというパソコンなみの大容量が用意されているのも『Galaxy S21 Ultra 5G』のみ。
メインカメラは1億800万画素の超高解像度に対応し、12ビットによるHDR撮影が可能。夜間撮影用のBrightNightセンサーが改良され、低照度における画質の向上が期待出来ます。また、光学3倍、10倍ズームに対応する望遠レンズを2つ備え、どちらもデュアルピクセルAF、光学式手ブレ補正機能を搭載。光学10倍に関してはレンズのF値が4.9とかなり暗めなので、撮影時には手ブレ補正技術の進化を知る事が出来そうです。
Socは発売する地域によってSamsungのExynos 2100、QualcommのSnapdragon 888と異なったモデルが搭載されます。Exynos 2100のGPUにはkirin 9000と同じArm Mali-G78が採用されており、コア数ではkirin 9000に10劣ります。つまり、GPU性能においてはKirin 9000の方が高め。
Samsung Exynos 2100 | Qualcomm Snapdragon 888 | HiSilicon Kirin 9000 | Apple A14 Bionic | |
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CPU | 1コア Cortex-X1 @ 2.9GHz 3コア Cortex-A78 @ 2.8GHz 4コア Cortex-A55 @ 2.2GHz |
1コア Cortex-X1 @ 2.84GHz 3コア Cortex-A78 @ 2.4GHz 4コア Cortex-A55 @ 1.8GHz |
1コア Cortex-A77 @ 3.13GHz 3コア Cortex-A77 @ 2.54GHz 4コア Cortex-A55 @ 2.05GHz |
2コア Firestorm (Big cores) 4コア Icestorm (Little cores) (Fully-custom CPU designs) |
GPU | Arm Mali-G78, 14 コア | Adreno 660 | Arm Mali-G78, 24 コア | 4コア A14 Bionic |
AI / DSP | Tri-core NPU | Hexagon 780 (Fused Scalar, Tensor, and Vector) |
2コア big core 1コア tiny core |
16コアNeural Engine |
同時に撮影出来るカメラの数 | 4 | 3 | 不明 | 不明 |
モデム | 4G LTE 5G sub-6Ghz & mmWave 7.35Gbps download (integrated Exynos 5123) |
4G LTE 5G sub-6Ghz & mmWave 7.5Gbps download 3Gbps upload (integrated Snapdragon X60) |
4G LTE 5G sub-6Ghz & mmWave 7.5Gbps download 3.5Gbps upload (integrated Balong 5000) |
4G LTE 5G sub-6Ghz & mmWave 7.5Gbps download 3Gbps upload (external Snapdragon X55) |
プロセスサイズ | 5nm | 5nm | 5nm | 5nm |
Youtubeに公開されているSnapdragon 888とKirin 9000のAntutuベンチマーク比較を見ると、Snapdragon 888のGPUスコアはKirin 9000に勝利。この結果から、GPU性能はSnapdragon 888の方が高いという判断が出来ます。ただし、CPUに関してはSnapdragon 888とExynos 2100は同じ構成で、最大クロック周波数はExynos 2100の方が高め。CPU性能を重視するのであればExynos 2100搭載モデル、ゲームなどグラフィック性能が重要な場合は、GPU性能の高いSnapdragon 888搭載モデルを選択した方が良いでしょう。
Sペンを使う機会が無くて、高解像度、望遠に拘りが無ければ『Galaxy S21 5G』か『Galaxy S21+ 5G』で十分な印象です。iPhone 12シリーズ、Galaxy S21シリーズと比較すると、スペック、価格でGoogleのPixelシリーズは完全に置いてけぼりな予感。本格的な価格競争がはじまると差は開く一方かもしれませんね。
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