Apple Musicが利用料金据え置きでロスレス音源の配信に対応
5月17日(日本時間)、Apple Musicが利用料金据え置き(月額980円)でロスレス音源の配信に対応する事が発表されました。私はすでにAmazon Music HDを契約していたのですが、月額利用料金は1,980円(プライム会員は1,780円)。海外ではApple Musicに合わせて早々と値下げ対応が行われましたが、日本は1,980円のまま。
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Apple Musicありがとう!Amazon Musicもロスレス配信サービス大幅値下げ(日本はまだ)。両社を比較!
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遂にAmazon Music HDも980円(プライム会員は780円)に!
Apple Musicのロスレス音源配信は6月に入ってから行われるとされていたので、それまでには日本でもAmazon Music HDが値下げされると予想していました。しかし6月になっても値引きはされない・・・。その状況でApple Musicのロスレス音源配信が遂にスタート。終わった・・・と思ったその翌日、日本でもAmazon Music HDが月額980円(プライム会員は780円)に値下げされました。このタイミングだったのか!
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Amazon Music HDが遂に980円(プライム会員780円)に値下げ!さよならApple Music!
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Apple Musicは無料お試し期間内で解約決定
Apple Musicも実際に試してみましたが、ロスレス音源を日常的に聴くの適したサービスとは言えず、しかもメインで使っているAndroidはロスレスの配信に非対応。Amazon Music HDも無事値下げされたので、無料お試し期間での解約が決定しました。
月額1,780円でも満足していたロスレス音源聴き放題なAmazon Music HD
私は元々1,780円(プライム会員価格)支払う価値があると感じていたからAmazon Music HDを契約していました。だってロスレスの曲をダウンロードして聴くとしたら、1,780円で何曲揃えられるのか。聴き放題という環境を考えれば、1,780円でも十分お得だったんです。
音の解像度に合わせてデータ量も跳ね上がるので注意
ロスレスなので解像度が高く音が良いのは当然ですが、それ故のデメリットも。静止画や動画と同じく解像度が上がるとデータの容量も比例して大きく。Amazonが公表していSD、HD、UltraHD解像度を一曲分(長さは3分半程度)の最大データ量が下記の通り。
- SD(ロッシー圧縮):9MB
- HD(ロスレス、44.1 kHzサンプルレート):51MB
- Ultra HD(ロスレス、最大192 kHzサンプルレート):153MB
あくまでも最大のデータ量なので1曲で153MB消費される事は殆どありません。それでも数時間聴いていればあっという間に1GBを超えます。つまりAmazon Music HDのデータ通信が無制限になるSIMを契約していない人は、Wi-Fi環境下でしかロスレス解像度を楽しめないという事になります。折角聴き放題なのに!
ロスレス解像度で聴き放題、YouTubeも観放題になる楽天モバイル
外出先でも自由気ままにロスレス解像度を楽しめるお勧めなSIMが2つあります。1つは楽天モバイル。3,278円支払えばデータ通信し放題。ロスレスが聴き放題になるだけでなくYouTubeも観放題。さらにRakuten Linkアプリを使えば国内通話かけ放題。ハードユーザーにとってはたまらないモバイル通信サービスです。
月額780円でAmazon Music HDが聴き放題になるOCNモバイルONE
そしてもうひとつがOCNモバイルONEのMUSICカウントフリーサービス。音声対応SIM契約者であれば全員がが加入出来る無料オプション(別途申し込み必要)。対象となる音楽配信サービスの通信がカウントフリーに。
Amazon Musicの対応はPrime Music、Amazon Music Unlimitedとなっていますが、2021年6月11日時点でAmazon Music HDがロスレス解像度で聴けています。
OCNモバイルONEは4月に利用料金の大幅な引き下げを行い、音声対応SIMが月額770円から利用可能に。YouTubeを観るには適していませんが、Amazon Music HDを聴きまくるには間違いなく最強の格安SIM。節約(低速)モードに設定していてもAmazon Music HDを聴く時は自動的に高速通信に切り替えてくれるのも便利。
Bluetoothでロスレスを聴くならLDAC対応のイヤフォン・ヘッドフォンがお勧め
Amazon Music HDのロスレス音源をどこでも聴ける通信環境が整ったら、次は何を使って聴くかです。安定して聴くには有線接続が妥当ですが、SONYが開発したBluetooth規格LDACに準拠するイヤフォン、ヘッドフォンであれば通常(Bluetooth A2DPのSBC【328kbps,44.1kHz時】)の約3倍のデータ転送が可能。LDACは日本オーディオ協会からHi-Res Audio Wirelessとして認定されています。
データ容量が大きく増えたBluetooth5.0以降の規格に対応する事が理想
LDACに対応するイヤフォン、ヘッドフォンの中で特にお勧めしたいのはBluetooth 5.0以上のもの。なぜかと言えば、前規格となる4.2と比較してデータ容量が8倍にアップ。さらに通信範囲が4倍に拡張され途切づらい環境も構築されています。
LDAC対応のWH H910Nはロスレス音源を聴くのにピッタリ
私が使用しているのはSONYのWH-H910N(Bluetooth5.0)。LDACに対応するヘッドフォンはこれが初めてですが、Wi-FiではなくBluetooth接続でここまでの音が聴けるのかと感動しました。
1万円台で購入可能なBluetoothイヤフォン等とは正直比較になりません。ロスレスに対応するBluetooth規格は他にもaptX HDなどがありますが、今のところAmazon Music HDにもっとも適していると感じるのはLDACですね。
Amazon Music HDをスピーカーで聴くなら3D音源の再生に対応するEcho Studio
イヤフォンやヘッドフォンではなく、スピーカーで聴くのであれば、360 Reality Audioに対応するEcho Studioがお勧め。EchoシリーズはBluetoothではなくWi-Fi接続。LDACはBluetooth接続の規格としてはかなり優秀ですが、大容量のデータ転送に優れているのはやはりWi-Fiです。
3D音源に対応しつつロスレス音質をしっかり楽しめるEcho Studio。その上Alexaによる音声操作が可能。私は実際にEcho Studioを使っていますが、音響専門メーカーでは無いAmazonがどうやってここまで音質を高められたのか謎。ロスレスや3D音源を聴くだけでなく、Fire TV Stickと接続すればホームシアタスピーカーとして迫力ある音を奏でてくれるハイコスパモデル。スピーカー選びに迷っていたらお試しください。