通信業者は最大通信速度に対して可能な限り速い速度を維持するための努力をするという『ベストエフォート』を採用しています。最大通信速度はあくまで『最大値』であり、通信速度は企業努力次第。
モバイル通信は周波数と周りの環境によって通信速度が決まります。周波数が高くなるほど速度は上がりますが、高周波は山やビルといった障害物により遮断されやすいのが弱点。高い速度を安定的に供給するには、その分予算を費やして基地局を増やさなければなりません。
通信キャリアから回線や帯域をレンタルしてユーザーに提供しているのが『MVNO(格安SIM)』。MVNOは自ら基地局を増やす必要がありません。申し込みは基本的に『オンラインから』となるので実店舗も不要。通信キャリアと比較して低いコストで事業を維持出来るのが最大の強み。
ただしあくまで『借りている』状態なので、MVNOに『安定した高速通信』を求めると、レンタルする費用がかさんで低い料金設定でサービスを提供出来なくなってしまいます。『格安SIM』ではなくなったMVNOに魅力を感じる人は少ないでしょう。
『安定した高速通信』は出来なくても、『安定して実用的な速度で通信』可能なMVNOなら存在します。それが『mineo』です。『実用的な速度』がどの程度なのかを紐解くと、mineoのサービスがいかに優れているかを理解できます。
まず『何のために通信を行うのか』を考えてみましょう。『100GB』のデータを『短時間で受信する』には確実に『高速通信』が必要になります。しかし『100GB』のデータを受信するのに『1年』の猶予があれば、高速通信は必要ありません。
スマートフォンで皆が行っている大容量データ通信といえば『動画視聴』。毎日当たり前のように見ているYouTubeですが、『1GB』を消費するスピードは下記の通りあっという間。
画質 | |
360p | 約3時間 |
480p(SD画質) | 約2時間 |
720p(ハイビジョン画質) | 約1時間 |
YouTueを視聴して1GBを消費するのにかかる時間(LINEMOより)
スマートフォンの画面サイズに適した『480p(SD画質)』の解像度で、通勤や通学時に『1日2時間』YouTubeを視聴した場合、20日間で20GBのデータ量を消費する事に。大容量プランで契約していても『速度制限』となる可能性が高いでしょう。
次に『480p(SD画質)』で安定的にYouTubeを見続けるにはどの程度の通信速度が必要になるのか。これこそがスマートフォンでいうところの『実用的な速度』に該当します。
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
4K | 20 Mbps |
HD 1080p | 5 Mbps |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
YouTubeが公表している推奨速度
推奨される持続的な速度は『1.1Mbps』。3Gの最大通信速度より遅いです。動画は『読み込みながら再生』を行うので、短時間で大容量のデータを受信する必要がありません。『480p(SD画質)』であれば、2時間程度かけて『1GB』の容量を受信すれば良いのです。
この絶妙なポイントをついたのが『mineo』。同社の月額『385円(税込)』で利用可能な有料オプション『パケット放題Plus』は、通信がカウントされない『節約モード』時の最大速度を『200kbps』から『1.5Mbps』へと引き上げます。
私は実際に同オプションを使用していますが、YouTubeが快適に観られるというだけでなく、ブラウジングからSNSまで一貫してスムーズ。しかも原神やAsphalt 9のようなゲームまで遊べるのだから驚きます。
そのパケット放題Plusの要素を『月〜金の午後0時〜13時以外』の時間帯で使い放題にした新プラン『マイそく(スタンダード)』が3月7日からスタート。
月〜金の午後0時〜13時は通信速度が最大『32kbps』に制限されますが、それ以外は最大『1.5Mbps』で通信し放題(3日間で10GB以上通信した場合は速度制限がかかる場合あり。それでも月に最低100GB程度は使えます)。音声通話にも対応して月額『990円(税込)』は開いた口が塞がらないレベル。
『100Mbps』の速度を安定的に維持し、かつ実質『動画観放題』な環境を提供するのは、mineoをはじめとした他のMVNOには不可能。しかし『1.5Mbps』ならいける!
動画視聴に優れるRedmi Note 11やmoto g31の様な有機ELスマートフォンを使用している人は、ぜひ一度mineoを試してみてください。最高のマッチングですよ。
mineoのSIMカードをスマートフォンで設定する方法(メーカー別)
※Softbank回線での契約を例としています。一部端末によって異なる場合あり。
OPPOのスマートフォンでmineoのSIM(データ通信専用シングルタイプ)を使用する方法
- SIMカードをSIMカードスロットとにセット
- ホーム画面から『設定』を選択
- 『SIMカード及びモバイルデータ』からmineoのSIMを選択
- 『アクセスポイント名』から『Mineo(ソフトバンクプラン)』を選択
- 通信がはじまらない、3Gが4Gに切り替わらない場合は再起動
XiaomiのスマートフォンでmineoのSIM(データ通信専用シングルタイプ)を使用する方法
- SIMカードをSIMカードスロットとにセット
- 通信がはじまらない、3Gが4Gに切り替わらない場合は再起動
MotorolaのスマートフォンでmineoのSIM(データ通信専用シングルタイプ)を使用する方法
- SIMカードをSIMカードスロットとにセット
- 通信がはじまらない、3Gが4Gに切り替わらない場合は再起動
GoogleのスマートフォンでmineoのSIM(データ通信専用シングルタイプ)を使用する方法
- SIMカードをSIMカードスロットとにセット
- ホーム画面から『設定』を選択
- 『ネットワークとインターネット』から『モバイルネットワーク』を選択
- 『詳細設定』から『アクセスポイント名』を選択
- 画面右上から『新しいAPN』を選択して下記の通り情報を入力して右上から『保存』。
- 名前:任意
- APN:mineo-s.jp
- ユーザー名:mineo@k-opti.com
- パスワード:mineo
- 認証タイプ:CHAP
※通信がはじまらない、3Gが4Gに切り替わらない場合は再起動。