5月13日(金)、楽天モバイルが新料金プラン『Rakuten UN-LIMIT VII』を発表し、料金を下記の通り改定。すでに従来プランを契約中のユーザーは、7月1日をもって新プランに自動移行。移行後に通信が1GB未満の場合、『7月』『8月』は1,078円の割引。『9月』『10月』は1,078円相当のポイント還元が行われます。
データ量 | 0GB~1GB | 1GB~3GB | 3GB~20GB | 無制限 |
従来プラン | 0円 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
新プラン | 1.078円 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
一点注意が必要なのは、これまではデータ通信『1GB』までは基本料金が『0円』だったのに対し、新プランではそれが『1,078円(税込)』に。プラン変更後も10月1日までは実質『0円』が適用されますが、その後はデータ通信しなくても基本料金が発生。

楽天モバイルより
『基本料金が0円なので、使わないけどとりあえず楽天モバイルを契約してる』という人は、遅くとも9月30日までに解約するかを決めなければなりません。手数料もかからないので解約自体のコストはゼロ。ただし解約する前に一度『楽天モバイルを使い続ける選択肢』についても考えてみましょう。
基本料金が『0円』の人はデータ通信量が1GB未満という事なので、『かけ放題目的』もしくは『使っていない』という人が殆どのはず。そう、楽天モバイルでは『Rakuten Link』を使用すれば『国内通話かけ放題』。解約するとこのかけ放題が使えなくなってしまうのです。
データ通信『1GB』までの基本料金は『1,078円』上がりますが、『3GB』までは従来と変わらずに『1,078円』。つまり『かけ放題』だけではなく、これまで以上に『データ通信』を使うようにすれば『損』では無くなります。
楽天モバイルの『3GB』と組み合わせて使用するのにお勧めなのが、mineoの『マイそく(スタンダード)』。月額『990円(税込)』ながら、月~金の午後12時~13時以外の時間帯は最大『1.5Mbps』の速度で実質通信し放題(3日間で10GB以上通信すると速度制限)。
- 基本料金:990円(税込)
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:22円/30秒(無料通話アプリmineo電話を使うと10円/30秒)
- データ容量:無制限(月~金の12時~13時を除く。直近3日間で10GB以上通信を行うと速度制限される場合あり)
- 通信回線:NTTドコモ、SoftBank、au
- お勧め用途:動画視聴、音楽鑑賞、オンラインショッピング、オンラインゲーム、ネットサーフィン、SNS、LINE、ナビ
- 公式サイト:https://mineo.jp/
月~金の午後12時~13時は速度が最大『32kbps』に制限されるので、その時間帯は楽天モバイルで通信すればOK。月額2,068円(1,078円+990円)で自由度の高いモバイル通信環境を構築出来ます。
楽天モバイルは月額『3,278円(税込)』支払えば『データ通信し放題』。ただし周波数が『1.7GHz』に限定されるので、山間部や建物内など一部では電波が入りづらいという弱点を持ちます。
楽天回線の人口カバー率は96%(2022年2月4日時点)を超えましたが、上記においても電波の届きやすいプラチナ回線(低周波数)が自社で使える様になるまでは、万人にお勧め出来る通信サービスとは言えません。
mineoは『ドコモ』『Softbank』『au』から回線を選ぶ事が可能。私はSoftBank回線で使用していますが、電波が途切れたことは今のところアリません(電波重視であればドコモ回線を選んだ方が良いかも)。
mineoと楽天モバイルをデュアルSIMで運用するメリットはもう一つ。Rakuten LinkはWi-Fi接続をONにした状態でモバイルネットワークの電波状況が悪いと、発着信時『非通知になる』という特性を持ちます。
ただしRakuten Linkは他社のモバイルネットワークで発着信を行うことが可能。これが何を意味するのかと言えば、mineoをモバイルデータ通信SIMに指定すると、Wi-Fi接続時も『非通知を防げる』という事(実際に検証済み)。
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単純に『0円』が『1,078円』に値上がりしたというのは、数字だけ見ればとてつもなく高いです。しかし冷静に考えれば、『0円』で『かけ放題』が使えるというのは有り得ません。データ通信3GBに無制限かけ放題がついて月額『1,078円(税込)』は十分安いはず。解約せずに、mineoの『マイそく(スタンダード)』と組み合わせて使い続けませんか!
ahamo | LINEMO | povo2.0 | NTTドコモ | SoftBank | au | |
かけ放題オプション料金 | 1,100円 | 1,650円 | 1,650円 | 1,870円 | 1,650円 | 1,870円 |
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