楽天モバイルは2022年7月1日から新プランをスタート。新プランでは基本料金『0円』が廃止となり、データ通信0GB~3GBまでが一律で『1,078円(税込)』に。既存ユーザーは7月1日をもって従来プランから新プランに自動移行。移行後に通信が1GB未満の場合、『7月』『8月』は1,078円の割引。『9月』『10月』は1,078円相当のポイント還元が行われます。
データ量 | 0GB~1GB | 1GB~3GB | 3GB~20GB | 無制限 |
従来プラン | 0円 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
新プラン | 1.078円 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
これまでは月のデータ通信を1GB以内に抑えていれば、基本料金『0円』で『国内通話かけ放題(Rakuten Link使用)』だった楽天モバイル。0円運用をしていた人は、通話コストが0円から1,078円に上がる事に。これはかなりの衝撃です。
広告配信などでコストの埋め合わせをしていれば別として、それすらなく『0円』で『かけ放題』が利用出来ていたのはある意味奇跡。個人的には合計で『万単位』の節約になりました。ありがとう楽天モバイル!
これまでは『0円』という比較にすらならない安さで『かけ放題』サービスを提供してきた同社ですが、『1,078円』に最低コストが上がった以上、他社とも比較して一度精査する必要があります。『かけ放題』を提供している10社の比較が下記の通り。
楽天モバイル>> | ahamo>> | LINEMO>> | Ymobile>> | povo2.0>> | UQモバイル>> | OCNモバイルONE>> | mineo>> | IIJmio>> | NUROモバイル>> | |
データ量 | 3GB | 20GB | 3GB | 3GB | 0GB(最大128kbpsで通信可能) | 3GB | 500MB | 無制限(最大1.5Mbps) | 2GB | 3GB |
音声対応SIM最低基本料金 | 1,078円 | 2,970円 | 990円 | 2,178円 | 0円 | 1,628円 | 550円 | 990円 | 850円 | 792円 |
通話5分かけ放題 | 0円 | 0円 | 550円 | – | 550円 | – | – | – | 500円 | 490円 |
通話10分かけ放題 | 0円 | – | – | 770円 | – | 770円 | 935円 | 550円 | 700円 | 880円 |
通話無制限かけ放題 | 0円 | 1,100円 | 1,650円 | 1,870円 | 1,650円 | 1,870円 | 1,430円 | 1,210円 | 1,400円 | – |
通常通話料金 | 0円 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 11円/30秒 | 22円/30秒(通話アプリ使用:10円/30秒) | 11円/30秒(タイプD) | 11円/30秒 |
まず、『音声対応SIM基本料金(各社の最安)』と『通話無制限かけ放題』の合計金額が一番安いのは1,078円(1,078円+0円)の楽天モバイル。0円から値上げされたとは言え、やはり安さではダントツです。
2番目に安いのは1,650円『0円+1,650円』のpovo2.0。トッピングをしないと通信速度が最大『128kbps』に制限されますが、基本料金が『0円』なので最低限の料金で無制限かけ放題の維持が可能。
- 音声対応SIM基本料金:0円(税込)
- 契約月の基本料金:無料
- 通話料金:22円/30秒
- データ容量:0GB
- 翌月くりこし:非対応
- 5G:対応
- 低速切り替え:非対応
- 通信回線:au
- 公式サイト:https://povo.jp/
次に『音声対応SIM基本料金(各社の最安)』と『10分かけ放題』の組み合わせ。長電話をしないという人であればこれで十分。1番安いのはやはり1,078円(1,078円+0円)の楽天モバイル。
- 音声対応SIM基本料金:1,078円(税込)
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:0円(Rakuten Link使用時)
- データ容量:3GB
- 翌月くりこし:非対応
- 5G:対応
- 低速切り替え:非対応
- 通信回線:楽天、au(サポート回線)
- 公式サイト:https://network.mobile.rakuten.co.jp/
2番手は複数候補あり、1つ目がOCNモバイルONE。データ量は『500MB』と少なめになりますが、合計料金は1,485円(550円+935円)と1,500円を下回ります。スマートフォン本体を廉価で取り扱っている同社。契約するならセール期間中がお勧め。
- 音声対応SIM基本料金:550円(税込)
- 契約月の基本料金:無料
- 通話料金:11円/30秒
- データ容量:500MB
- 翌月くりこし:対応
- 5G:対応(無料の5Gオプションに申し込み必要)
- 低速切り替え:対応
- 通信回線:NTTドコモ
- 公式サイト:https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one.html
10分かけ放題の第2候補はmineo。合計料金1,540円(990円+550円)ながら、同社の『マイそく(スタンダード)』を契約すれば最大『1.5Mbps』の通信速度で月から金の午後0時~13時までの時間帯以外は実質データ通信し放題(3日間で10GB以上通信を行うと速度制限)。低料金でデータ通信し放題サービスがウリの同社はかけ放題も安かった!
- 音声対応SIM基本料金:990円(税込)
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:22円/30秒(無料通話アプリmineo電話を使うと10円/30秒)
- データ容量:無制限(最大1.5Mbps)
- 翌月くりこし:非対応
- 5G:非対応
- 低速切り替え:非対応
- 通信回線:NTTドコモ、SoftBank、au
- 公式サイト:https://mineo.jp/
短い事務的な電話をかける機会が多い人は『5分かけ放題』。1番安いのは変わらず楽天モバイルで1,078円(1,078円+0円)。2番めはpovo2.0で合計利用料金550円(0円+550円)。これはかなりの安さ。月に12分30分程度(22円/30秒)通話をしている人であれば、povo2.0で5分かけ放題を契約した方が高い確率で安いという計算に。他社とのデュアルSIM運用にも最適ですね。
新料金となっても安さで有利な点は変わらない楽天モバイル。ただし楽天回線下では周波数が『1.7Ghz』に制限され、Wi-Fi接続時に『非通知』になるなど単独使いでは弊害も。通話とコストどちらを優先するか鑑みて、今後の通信プランを検討しましょう。