勢いで楽天モバイルからpovo2.0に乗り換えするとハマるかも。解約せずに0円で環境改善が正解。3GB+かけ放題は維持

楽天モバイルでは7月1日から新プランを導入。従来プランではデータ通信1GBまで基本料金『0円』。新プランで料金が改定され、0GB~3GBまでが一律で『1,078円(税込)』に。

データ量 0GB~1GB 1GB~3GB 3GB~20GB 無制限
従来プラン 0円 1,078円 2,178円 3,278円
新プラン 1.078円 1,078円 2,178円 3,278円

既存ユーザーは7月1日をもって従来プランから新プランに自動移行。移行後に通信が1GB未満の場合、『7月』『8月』は1,078円の割引。『9月』『10月』は1,078円相当のポイント還元が行われます。

楽天モバイル新プラン

楽天モバイルより

10月までは実質基本料金『0円』が継続する楽天モバイルですが、はやくもユーザーは乗り換えの動き。楽天モバイルからの乗り換え先として第一候補に上がるのが、基本料金『0円』を継続(180日以内にトッピングの購入もしくは660円以上の課金がないと契約が解除される場合あり)出来るauのオンラインブランド『povo2.0』。

povo2.0

povo.jpより

基本料金が『0円』は同じですが、楽天モバイルとはサービス内容が異なります。楽天モバイルからpovo2.0に移行すると一体何が変わるのか。『1,078円』を基準に比較してみましょう。

povo2.0は利用したいサービスに合わせて課金する『トッピング式』を採用。月額料金を1,078円以内に収めようとすると、どういったトッピングが出来るのか。

楽天モバイル(新プラン)
データ通信) かけ放題 合計月額料金
3GB(1,078円) 無制限(Rakuten Link使用で0円) 1,078円
povo2.0
データ通信 かけ放題 合計月額料金
0GB(0円) 5分(550円) 550円
1GB(390円) 5分(550円) 940円
3GB(990円) なし 990円

当てはまるのが上記の3通り。1通りめは『5分かけ放題』のみをトッピングするパターン。データトッピングをしない状態でも、povo2.0は最大『128kbps』の速度で通信が可能。

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読み込みに時間はかかりますが、電子マネーのチャージは問題なし。ただしSNSやブラウジングは厳しいので、使い方がかなり限定されると認識しておきましょう。

Rakuten Handはpovo2.0で0円運用を維持

また、5分を超過した場合は『22円/30秒』というやや割高な通話料金が発生するので、Rakuten Link使用時の様に時間を気にせず長電話をしていると、あっというまに月額料金が数千円に上がってしまうので注意が必要。

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2通りめはデータ通信『1GB』に『5分かけ放題』のトッピング。月額利用料金は『940円(税込)』。データ通信を1GB行えるので、楽天モバイル契約時と近い環境を維持出来ます。しかしここにも落とし穴が。

povo2.0のデータトッピングには、それぞれ有効期間が定められています。1GBの場合はその期間が『7日間』。期間を過ぎるとデータは消滅。ひと月の内20日間以上を最大128kbpsで生活する事に。

昼寝

3通りめは楽天モバイルと同じデータ通信『3GB』のみのトッピング。3GBだと有効期間が『30日間』にのびるので、データ通信に関しては1GBよりも実用的な使い方が出来ます。

ただし『22円/30秒』の通話料金が発生するので、短時間でも通話を行うとすぐに『1,078円』を超えてしまうでしょう。つまりpovo2.0において『1,078円』以内で同様の環境を維持するのは実質不可能。

驚き

povo2.0に乗り換えを行う大きなメリットは『通信環境の改善』です。povo2.0は『au 4G LTE』と『au 5G』という幅広い周波数帯に対応。楽天回線では周波数帯が『1.7GHz(4G、LTE』『3.7GHz(5G Sub6)』『n257(5G ミリ波)』に限定。

周波数帯域

総務省より

au 4G LTE
  • Band 1(2.1GHz帯)
  • Band 3(1.7GHz帯)
  • Band 11(1.5GHz帯)
  • Band 18(800MHz帯)
  • Band 26(800MHz帯)
  • Band 28(700MHz帯)
  • Band 41(2.5GHz帯)
  • Band 42(3.5GHz帯)
au 5G
  • n77(3.7GHz帯)
  • n78(3.7GHz帯)
  • n255(28GHz帯)

楽天回線エリアの拡大(20223月末時点で人口カバー率97%突破)と共に、サポート回線として提供されていたauの『Band 18/26(800MHz)』が段階的に停止。Band 18/26は俗にいう『プラチナバンド』で、高層ビルの多い場所や建物内、山間部といった高周波が届きづらい地域で楽天モバイルを支えてきました。

サポート回線が提供されなくなった地域では楽天回線のみ通信を行っているので、一部ではやや電波が届きづらい状態です。povo2.0に乗り換えをすればプラチナ環境が復活。それは間違いなく大きなメリット。

足して2で割ったら丁度良さそうな楽天モバイルpovo2.0。それを実現するのが『デュアルSIM運用』。楽天モバイルからpovo2.0への乗り換えを行わずに、両方のSIMを同時に使う方法です。

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Wi-Fi接続時に『非通知』になってしまったり、楽天モバイルの電波が繋がりづらいと感じた時はデータ通信用のSIMを『povo2.0』に設定すれば良いだけ。

楽天モバイルのSIMを外さなければ、データ通信用のSIMをpovo2.0に切り替えてもRakuten Linkの利用(発着信)は可能です。

povo2.0を補助的に使うやり方なので、通信環境を強化しつつ『3GBのデータ通信』と『国内かけ放題(Rakuten Link使用)』が使えて、月額利用料金は『1,078円』を維持。楽天モバイルからpovo2.0への乗り換えで悩んでいる人、まずはコレをお試しください!

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