グローバルスマートフォンメーカーXiaomi(シャオミ)の派生ブランド『POCO(ポコ)』が、日本市場への参入第一号機として投入したのがハイエンドの『POCO F4 GT』。廉価モデルで様子見ではなく、いきなり最上位モデルが登場しました。
Xiaomiのハイエンドモデル『Xiaomi 11T』『Xiaomi 11T Pro』と性能を比較したところ、2モデルを遥かに上回る圧倒的なGPUパフォーマンスを発揮。スライドして収納可能なポップアップトリガーの使い心地も良好です。
POCO F4 GTはゲーミングスマートフォンですが、Xiaomi系列なのでカメラスペックにも手抜きはありません。メインカメラのイメージセンサーにはASUSのハイエンド『Zenfone 8』『Zenfone 8 Flip』、Qualcommの『Snapdragon Insiders』と同じの1/1.73 インチサイズの『SONY IMX 686』を採用。
また、Xiaomi 11T、Xiaomi 11T Proと同様に『HEIF(.HEIC)』をサポートしている点も大きなメリット。HEIFは汎用的なJPEG比で『約2分の1』程度にデータ量を抑える事が可能。それでいて『10bit』に対応する至れり尽くせりなファイル形式です。
POCO F4 GTでは一体どんな画質が得られるのか。同端末と同じ『IMX 686』採用のレジェンドカメラスマホ、『Mi Note 10 Lite』と撮り比べを行いました。
撮影日時は7月17日(日)14時~16時ころ。天候は曇り時々晴れ。AIはOFFでHDRはAUTO。POCO F4 GTはHEIF形式で撮影し、WEB公開の為JPEGに変換しています。※Mi Note 10 Liteの画像比率を間違えてしまい撮影後に比率のみ調整。
同じイメージセンサーを使用している両モデルですが、1枚目から差が出ました。POCO F4 GTはダイナミックレンジが広く濃淡がくっきり。Mi Note 10 Liteは素朴な感じ。画像を処理するISPが大幅にアップグレード(トリプル18bit)されているので、その影響かもしれません。
2枚目も色にはっきりとした違いあり。POCO F4 GTは青の表現が豊かです。ゲーミングスマートフォンとは思えぬ見事な描写。Mi Note 10 Liteは1枚目と同様に主張弱めな色合い。カメラスマホなので画質自体は悪くないですけどね。
3枚めは花びらのディテール表現が見事なPOCO F4 GT。オレンジの色合いも自然です。ISOを僅か80に抑えている点にも注目。ISO値は基本的に低いほどノイズや画質の劣化を抑えられます。Mi Note 10 Liteは赤が強く出すぎているのと色被りが発生。
4枚めもPOCO F4 GTと比較するとどうしても色が沈んで見えるMi Note 10 Lite。POCO F4 GTはただ派手に仕上げるだけでなく、被写体に合わせて淡い色調をしっり残しているのが良いですね。ISO値も50と低い!
5枚目もPOCO F4 GTは明るく描写。色も鮮やかです。同じカメラスペックでISO値を下げつつ明るく撮るというのはある意味神業。シャッタースピードにも大差はありません。Xiaomi 11T Proは派手な画作りが特徴ですが、その派手さを控えめにしたのがPOCO F4 GT。着色感は無くいたって自然。これはゲームだけに使用してたら絶対に勿体ない!
6枚目はポートレートモードに切り替えて撮影。F値は変えていません。距離が大分ずれてしまいました。POCO F4 GTは強めの背景ボケ。ディテールがハッキリとしていて被写体が映えます。再三になりますが、ゲーミングスマホらしからぬ画質!続けてデジタルズームの画質を検証。こちらは比較ではなくPOCO F4 GTのみ。
POCO F4 GTのデジタルズーム画質は4倍程度がギリギリ許容範囲。6倍になるとさすがに粗が目立ち崩れます。デジタルズームに関係ないですが、空と芝の色がとても綺麗に出てますね。
Mi Note 10 Liteも代表的なカメラスマホ『Mi Note 10』の弟分。カメラ画質が低いわけではありません。それを凌駕したPOCO F4 GT。HEIF形式なので沢山撮影してもストレージを圧迫する心配なし(殆どの画像が1MB台)。ゲームと写真どちらも好きな人にとって最高の一台じゃないか!
POCO F4 GTの主な仕様
POCO F4 GT | |
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Soc | Snapdragon 8 gen 1(4nm) |
容量 | 8GB/128GB、12GB/256GB
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電池 | 4,700mAh(最大120W急速充電) |
重量 | 210g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
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FeliCa | 非対応 |
センサー | 近接センサー | 360 ° 環境光センサー | 色温度センサー | ジャイロスコープ | 加速度計 | 電子コンパス | IR ブラスタ | 指紋センサー | フリッカーセンサー | SAR センサー |
オーディオ | クアッドスピーカー(Dolby Atmos対応) |
SIM | nano SIM×2スロット |
OS | MIUI 13 for POCO(android 12) |
POCO F4 GTにお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/77/78
- 4G:LTE FDD:1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28
- 4G:LTE TDD:38/40/41(2545~2650MHz)
- 3G:WCDMA:1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850/900/1800/1900MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
OCN モバイル ONE、IIJmio、ahamo、mineo
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)