2022年11月25日からSIMフリー版の発売が開始された、SHARPのミッドレンジスマートフォン『AQUOS sene7』。今回はAQUOS sense7と『AQUOS sense6(4GB4GB/64GBモデル)』の実機を使い、『トータル性能』『CPUの処理能力』『アプリ起動速度』『電池持ち』『充電速度』についてどういった違いがあるのかを検証していきたいと思います!
SHARP AQUOS sense6、AQUOS sense7の主な仕様
AQUOS sense6 | AQUOS sense7 | |
Soc | Snapdragon 690 5G(8nm) | Snapdragon 695 5G(6nm) |
容量 | 4GB/64GB、6GB/128GB | 6GB/128GB |
電池 | 4,570mAh(USB Power delivery Revision3.0) | 4,570mAh(USB Power delivery Revision3.0) |
重量 | 156g | 158g |
画面 | サイズ:6.1インチ 種類:IGZO有機EL 表示色:10億色 解像度:1080×2432ピクセル ピーク輝度:1,300nit コントラスト比:1,300万:1 | サイズ:6.1インチ 種類:IGZO有機EL 表示色:10億色 解像度:1080×2432ピクセル ピーク輝度:1,300nit コントラスト比:1,300万:1 |
カメラ | リアカメラ
フロントカメラ
| リアカメラ
フロントカメラ
|
オーディオ | モノラル(シングルスピーカー) | モノラル(シングルスピーカー) |
イヤフォンジャック | 対応 | 対応 |
Bluetooth | 5.1 | 5.1 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
位置情報 | GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSS(みちびき) | GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSS(みちびき) |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
SIM | nanoSIM/eSIM DSDV | nanoSIM/eSIM DSDV |
防塵防水 | IP68 | IP68 |
MIL規格 | MIL-STD-810H準拠 | MIL-STD-810H準拠 |
OS | Android 12 | Android 12 |
SHARP AQUOS sense6とAQUOS sense7のAnTuTu Benchmarkスコアを比較(トータル性能)
スマートフォンのトータル性能を数値で知る事が出来る『AnTuTu Benchmark』。AQUOS sene7ではAQUOS sense6から7万程度トータルスコアがアップしています。もっとも性能アップしているのはグラフィック処理をメインで行う『GPU』。
AQUOS sense6が搭載するSnapdragon 690 5G(Adreno 619L)はGPU性能が低く、GPUスコアを計測する『AnTuTu 3DBench』がLiteバージョンのみ対応。AQUOS sense7のSnapdragon 695(Adreno 619)では通常の『AnTuTu 3DBench』で計測が行われています。
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電池の減りが1%から『2%』に増えているのは、GPUの計測方法が変わったから。GPUをフル稼働させない限り大差は出ないかと(後ほど電池持ちは別計測)。それよりGPUスコアを2倍近くまで上げた状態で、AQUOS sense6より発熱を抑えているのは評価ポイント。負荷がかかった状態でも動作が安定している証拠です。
スマートフォンの脳となりデータの演算処理を行う『CPU』は1万程度のスコアアップ。それに伴いアプリの動作速度を示す『UX』のスコアが2万近く上昇しています。ミドルクラスとしては順当な性能アップと言えるでしょう。
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SHARP AQUOS sense6とAQUOS sense7のGeekbench 5スコアを比較(CPU性能)
CPUの性能を『Geekbench 5』で再計測。AQUOS sene7は単体で処理するシングルコアが『668』。AQUOS sense6は『572』。数値が上がった分データを処理する速度が増しているという事になります。
複合的に処理を行うマルチコアはAQUOS sense7が『1,902』でAQUOS sense6が『1,649』。AQUOS sene7ではマルチタスク時(分割表示など複数のアプリ起動)の動作がAQUOS sense6より機敏に。日常的に使用しているアプリの数が多い人は恩恵を受けやすいです。
マルチタスク時は『メモリ』の容量も重要。AQUOS sene7は標準モデルのメモリ容量が4GBから『6GB』に増量。他メーカーの様なメモリ増設(ストレージの一部をメモリとして使用する)機能は備えませんが、ミッドレンジなので6GBあれば不足なし。
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SHARP AQUOS sense6とAQUOS sense7のアプリ起動速度比較
すべてのアプリを終了させた状態で、17個のアプリを順に起動させてみました。最初はほぼ同じ起動速度でしたが、タスクが増えるにつれてAQUOS sense6は低速化。使用期間が長くなると、その分体感差が大きくなりそうな印象。AQUOS sene7は17個のアプリが起動した状態でもまだ余裕が感じられます。
SHARP AQUOS sense6とAQUOS sense7の電池もちを比較
電池のもちは『YouTubeの動画視聴』『battery life』の2種類で実測。輝度はAQUOS sene7を『50%』、AQUOS sense6を『49%』に設定すると大体同じ明るさになりました(照度計使用)。通知をカットする為に機内モードをONにしてからWi-Fi接続。AQUOS sense6のバッテリー状態は劣化が見られない『健康』)。
有機ELディスプレイは、表示内容によって電池の減りが増減。黒の表示が多い場合は、その部分が消灯されるので電池の減りは少なくなります。よって比較する場合は同じ内容の動画をループ再生させるのがベスト(広告が入り若干ずれますが)。
YouTubeで同じ動画を1時間再生
- AQUOS sense7=-4%
- AQUOS sense6=-4%
PCMarkのbattery lifeは、動画視聴やブラウジングなど日常的な操作を仮想的に行ってくれます。実際にスマートフォンを使い続けてどの程度電池が減るかの参考値に。
battery lifeを1時間再動作させた結果
- AQUOS sense7=-4%
- AQUOS sense6=-4%
YouTubeで同じ動画を1時間表示させた結果と、battery lifeを一時間動作させた電池の減りはどちらも『-4%』。AQUOS sene7ではデータ処理が高速化しているので、同程度の電力消費においてAQUOS sense6よりパフォーマンスが向上していると判断出来ます。
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SHARP AQUOS sense6とAQUOS sense7の充電速度を比較
AQUOS sene7とAQUOS sense6の電池容量はどちらも『4,570mAh』。充電に関しては『USB Power delivery Revision3.0』という規格に準拠。ただし速度に関する表記がありません。
そこで『Anker PowerPort Atom III 45W Slim(USB Power delivery Revision3.0と互換性あり)』とテスターを使用して充電速度を実測。
Anker PowerPort Atom III 45W Slimで2分間充電した結果(インテリジェントチャージOFF)
- AQUOS sense7=+57mAh(502mWh)
- AQUOS sense6=+47mAh(390mWh)
AQUOS sene7は継続的に15W程度で充電されているのに対し、AQUOS sense6は12~13W。その差が充電結果として表れています。『充電速度はAQUOS sense7の方が速い』という事ですね。同じだと思っていたのでこれはちょっと意外。
SHARP AQUOS sense6とAQUOS sense7の性能差まとめ
今回の検証を行う前まで、AQUOS sense6とAQUOS sene7の明確な性能差は『カメラ』だけだと思っていました。しかし実際は、下記の通り様々な改良が行われていたのです。
- マルチタスク時の動作は体感レベルでAQUOS sense7の方が速い
- GPU性能を2倍程度高めつつ発熱を制御
- 消費電力を抑えつつパフォーマンスアップ
- AQUOS sense6から充電速度向上
『出来るだけ長く使いたい』と思うのであれば、AQUOS sene7の購入をお勧めします。
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SHARP AQUOS sense7のセール情報
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SHARP AQUOS sense7(SH-M24)を購入すべきポイント
- メインカメラのイメージセンサーを1/1.55インチに拡大。光の取得量が増し光の少ない場所でも赤るく高画質に描写
- AQUOS R7のカメラ高画質化技術を応用した画質エンジンProPix 4を採用。ノイズを抑えつつディテールを高精細に表現
- 最上位モデルAQUOS R7と同じ技術を導入したナイトモード機能搭載。
- 全画素を使用した像面位相差AF機能により、オートフォーカス速度がAQUOS sense6比較で約2倍に高速化
- SHARPの独自技術を詰め込んだIGZO有機ELは10bit(10億色以上の表示)に対応
- アイドリングストップ(表示内容によりリフレッシュレートを1Hzまで低下させる可変駆動)機能によりディスプレイの書き換え頻度を制御し省エネを実現
- ピーク輝度は1,300nit。直射日光下で視認性を向上させるアウトドアビューモード搭載
- タッチパネルの感度調整最適化機能により、画面が水に濡れた状態でも快適に操作
- 13,000,000:1の圧倒的なコントラスト比でメリハリのあるクッキリとした表示を実現
- 標準モデルのメモリを4GBから6GBに、ストレージを64GBから128GBに増量
- 4,570mAhの大容量電池と電力効率の高いSnapdragon 695 5Gの採用によりストリーミング動画再生最大約23時間の長時間駆動を実現
- 電池の劣化を抑えるインテジェントチャージ機能により3年後も90%以上の最大電池量を維持
- マスク着用時も顔認証によるロック解除が可能に
- 幅約70mm、重量約158gの片手もちしやすいスリム&軽量設計
- 指紋認証キーの長押しで電子決済アプリを起動するPayトリガー機能搭載
- 付属のクイックスイッチアダプターを使用してAndroidスマートフォン、iPhoneからデータを一括コピー
- 耐衝撃(落下)、防水(侵漬)、高温動作、氷結(結露)など16項目のテストをクリアしてMIL規格(MIL-STD-810G、MIL-STD-810H)に準拠
- 最高レベルの防水防塵性能(IPX5/IPX8/IP6X)
- FeliCa対応でおサイフケータイやGoogle Payが使える
- 高音質BluetoothコーデックLDAC、aptX™ Adaptive対応
- nanoSIM/eSIM DSDV(Dual SIM運用)対応
- Micro SDカードにより最大1TBの容量増設が可能
- 発売日
- から2年間のOSバージョンアップデートに対応
- 高速通信5Gネットワーク対応