NTTドコモの『ahamo』やSoftBankの『LINEMO(スマホプラン)』は、月のデータ容量が『20GB』。20GBを使い切った後も、最大『1Mbps』というYouTubeで動画を観られる(360p~480p)程度の通信速度が維持されます。
データ容量を使い切った後は『ほぼスマートフォンが使えない』というのが通常だったのに、動画まで観られるというのはかなりスペシャルなオマケ。1ヶ月を通して不測の事態に陥る可能性がほぼ皆無に。
ただしahamoとLINEMO(スマホプラン)は速度の切り替えが出来ないので、20GB使い切るまでは『トップスピード』で走り続ける事になります。本来高速通信が必要なタイミングは『大容量データの送受信』『高解像度動画の再生』などスマートフォンでは限定的。
LINEMOが公表しているデータによると、YouTubeで『720p(HD)』解像度の動画を1時間程度観ると『約1GB』の通信量が発生。1日1時間YouTubeを観るとしたら、20日間程度で20GBを使い切ることになります。
画質 | 1GBで再生できる時間 |
---|---|
360p | 約3時間 |
480p(SD画質) | 約2時間 |
720p(ハイビジョン画質) | 約1時間 |
通勤・通学時は、電車やバスが混み合っているので、スマートフォンを『縦』に持った状態でYouTubeを観る人が多いはず。その場合は『360p』の解像度で十分。通信速度も『700kbps』程度出ていれば問題なし。
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
4K | 20 Mbps |
HD 1080p | 5 Mbps |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
YouTubeより
つまり常にトップスピードで通信を行う必要はなく、『高速』『低速』の切り替えが出来れば尚使い勝手は向上します。
データ容量使い切り後に最大『1Mbps』で通信可能なサービスは、ahamo、LINEMO(スマホプラン)以外にYmobile、NUROモバイル(NEOプラン、NEOプランLite)などが存在します。しかしどれも『高速』『低速』の切り替えには非対応。
YmobileとNUROモバイルは余ったデータ容量の『翌月くりこし』に対応していますが、ahamo、LINEMO(スマホプラン)に関しては基本的に使い切り。節約してデータ通信を20GB以内に抑えたとしても、余った分は月末で消えてしまいます。
『高速と低速(最大1Mbps)の切り替え』『余ったデータ容量翌月へのくりこし』とWに対応しているのが、KDDIのサブブランドとなるUQモバイルの『くりこしプランM+5G』と『くりこしプランL+5G』。
くりこしプランM+5Gはデータ容量『15GB』、上位となるくりこしプランL+5Gは『25GB』となります。先述している通り、両プランは『高速』と『低速』の切り替えが出来るので、『パソコンで頻繁にテザリングをする』といった用途が無い限りはくりこしプランM+5Gで十分容量は足りるはず。
実際の使い勝手がどうなのかと言えば、KDDIのサブブランドなので安定性がバツグン。格安SIM(MVNO)では極端に通信速度が落ちやすい『平日お昼の時間帯』もご覧の通り。
安定した品質は高速通信に留まりません。低速切り替え時も1日を通して最大通信速度に近い900Kbps程度を維持しています。
360p解像度のYouTube動画は余裕を持って読み込み。決済サービスやナビ、ストリーミング音楽鑑賞など、他にも出来ることは色々。
UQモバイルの低速(最大1Mbps)設定で実際に利用出来たサービス
※コンテンツによっては画像の読み込みにやや時間がかかります。
- YouTube(解像度:360p)
- Amazon Music HD(ストリーミング設定:節約)
- フリマアプリ(メルカリ、ラクマ、PayPayフリマ)
- ネットサーフィン(Chromeで調べ物など)
- 買い物(Amazon、楽天市場)
- SNS(Instagram、Twitter)
- LINE(メッセージの送受信、通話)
- 支払い(PayPay、楽天ペイ)
- ナビ(Googleマップ)
高速と低速の切り替えはUQモバイルのアプリ(My UQ mobile)を開いて行う事も可能ですが、ホーム画面にウィジェットを設置して『ワンタップ』が一番楽ちん。ウィジェットでは残りデータ容量の把握も出来ちゃいます。
低速設定時は基本的にデータ容量の消費が停止。ただし『3日間で6GB以上』の通信を行うと翌日にかけて速度を制限されるので、その点は予め認識しておきましょう。
競合するサービスとの比較は下記を参照。『高速と低速の切り替えが出来る』『低速時最大1Mbps』『安定した通信速度』『余ったデータ容量翌月くりこし』など、様々なメリットがついて月額『2,728円(税込)』なら満足です。
UQモバイル(くりこしプランM+5G)>> | ahamo>> | LINEMO(スマホプラン)>> | Ymobile(シンプルM)>> | NUROモバイル(NEOプラン)>> | |
月額基本料金(税込) | 2,728円 | 2,970円 | 2,728円 | 3,278円 | 2,699円 |
データ容量 | 15GB | 20GB | 20GB | 15GB | 20GB |
制限時の速度 | 最大1Mbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
低速切り替え | 対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
余ったデータ翌月くりこし | 対応 | 非対応 | 非対応 | 対応 | 対応 |
通話料金(税込) | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒(NUROモバイルでんわ使用で11円/30秒) |
5分かけ放題 | – | 無料 | 550円 | – | 490円 |
10分かけ放題 | 880円 | – | – | 770円 | 880円 |
無制限かけ放題 | 1,980円 | 1,100円 | 1,650円 | 1,870円 | 1,430円 |
通信回線 | au | NTTドコモ | SoftBank | SoftBank | NTTドコモ |
eSIM | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 非対応 |
2種類のSIMを利用した『デュアルSIM運用』を行えば、SIMを切り替えることでUQモバイル的な使い方も。低速通信に興味を持った人は、色々と掘り下げてみては!きっと自分にとって『ベストなSIM』が見つかるはずです。
UQモバイルについて
- 音声対応SIM基本料金:1,628円円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:22円/30秒
- 無料通話60分:550円(税込)
- 10分かけ放題:770円(税込)
- 無制限かけ放題:1,870円(税込)※60歳以上の方は770円
- データ容量:3GB~
- 翌月くりこし:対応
- 5G:対応
- 低速切り替え:対応
- 通信回線:au
- eSIM設定方法(Android/iOS):https://www.uqwimax.jp/mobile/products/sim/esim/guide/
- APN設定方法(Android):https://www.uqwimax.jp/mobile/support/guide/apn/
- APN設定方法(iOS):https://www.uqwimax.jp/mobile/support/guide/apn/ios2.html
- 公式サイト:UQモバイル