シンガポールに本社を置くリサーチ企業『Canalys』の調査結果によると、2022年第4四半期にスマートフォンの出荷台数は前年同期比『-17%』まで減少。2022年全体を通しても『-11%』となり、出荷台数は12億台未満。成長率、出荷台数ともに2020年来最低の数字です。
Appleは『14シリーズ』をリリースした第4四半期に、前年同期比『+2%(25%)』と市場シェアを伸ばして1位の座を奪還。2位は前年同期『+1%(20%)』のSamsung。3位は『-2%(11%)』とややシェアを落としたXiaomi。4位は『+1%(10%)』でOPPOが続いています。
通年では1位がSamsungで『22%』。2位がAppleで『19%』。3位がXiaomiで『13%』。4位がOPPOで『9%』という結果に。
Vendor |
2021 market share |
2022 market share |
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Samsung |
20% |
22% |
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Apple |
17% |
19% |
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Xiaomi |
14% |
13% |
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OPPO |
11% |
9% |
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vivo |
10% |
9% |
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Others |
28% |
28% |
canalysより
もっとも、2022年はコスト高が響き、メーカーによっては『消化試合』的なリリースも多く見受けられました。円安で新製品の投入が困難だった日本市場においては、特にそれが顕著でした。
2023年も『コスト』『円安』の影響を受けやすい流れが続くと思いますが、『Snapdragon 8+ Gen 1』『Snapdragon 8 Gen 2』が大きなアップグレードを遂げており、搭載モデルが価格差を需要で飲み込めるかに注目。
ミドルクラスの底上げも続くので、2022年はやや元気が無かったAndroid端末が、2023年に盛り返しそうな印象。Appleは息切れせずに、どこまでシェアを保てるでしょうか。