IDC(International Data Corporation)は、世界第2位のスマートフォン市場となるインドに関する2022年度マーケットシェア率を発表しました。
2022年第4四半期は出荷台数が3,000万台減少(-27%)。2022年全体を通しても1億4,400万台とふるわず、2019年以降で最低の出荷数を記録。
2022年は供給不足が改善されたものの、インフレが起こり出荷台数の落ち込みに拍車をかけました。平均販売価格は前年比で18%も上昇(244米ドル)。市場の成長を著しく止める大きな原因となりました。
2022年度インドスマートフォン市場
Company | 2022 Shipments | 2022 Market Share | 2021 Shipments | 2021 Market Share | Year-over-Year Unit Change |
1. Xiaomi | 30.3 | 21.0% | 40.4 | 25.1% | -25.0% |
2. Samsung | 26.1 | 18.1% | 27.9 | 17.4% | -6.6% |
3. vivo | 22.9 | 15.9% | 25.1 | 15.6% | -8.7% |
4. realme | 20.9 | 14.5% | 24.2 | 15.0% | -13.5% |
5. OPPO | 17.1 | 11.9% | 17.8 | 11.1% | -4.0% |
Others | 27.0 | 18.6% | 25.3 | 15.8% | 6.7% |
Total | 144.3 | 100.0% | 160.7 | 100.0% | -10.2% |
出典:IDC Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker, February 2023 |
年間でシェア率を4.1%落としたのは、インド市場で覇権を持つXiaomi(シャオミ)。かろうじて1位の座を維持するも、0.7%シェアを広げたSamsungが拮抗。Xiaomiはオンラインチャネル依存がマイナス要素に転じた模様。
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OPPOは0.8%シェアを伸ばして『11.9%』。オンライン専用のKシリーズが一定のボリュームを獲得し、2022年第4四半期にリリースした廉価なAシリーズもヒット。インドでは日本市場と異なる流れが起きていたようです。
IDCでデバイスリサーチを担当するNavkendar Singhは、2023年前半までは価格の上昇と過剰在庫が続くと予想。そこからスマートフォン市場が回復するには長い時間を要するので、エントリーレベルのリリーススケジュールは再考すべきとしています。
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