2022年中盤から原料高に加えて円安が進み、あらゆる物価が高騰。家電製品は特に値上がり幅が堅調です。生活必需品となる『スマートフォン』もその一つ。
新生活開始と共にスマートフォンを『買い替えよう』と考えている人が多いかもしれませんが、『コスパ』でお勧め出来るモデルは大きく減少。『新製品=高性能』でも無いので、スマートフォンに詳しくない人が闇雲に選ぶと『安かろう悪かろう』な買い物になる可能性が高いです。
2023年SIMフリースマートフォン現行モデルスペック比較
※右にスクロール可
Xiaomi Redmi 12C | Xiaomi Redmi Note 11 | OPPO A77 | Motorola moto g32 | Motorola moto e32s | |
Soc | MediaTek Helio G85(12nm) | Snapdragon 680(6nm) | MediaTek Helio G35(12nm) | Snapdragon 680(6nm) | MediaTek Helio G37(12nm) |
画面 | ディスプレイタイプ:液晶 サイズ:約6.71インチ 解像度:1,650×720px(HD+) リフレッシュレート:非公表 | タイプ:有機EL サイズ:約6.43インチ 解像度:2,400×1,080px(フルHD+) リフレッシュレート:90Hz | タイプ:液晶 サイズ:約6.5インチ 解像度:1,612×720px(HD+) リフレッシュレート:60Hz | タイプ:液晶 サイズ:約6.5インチ 解像度:2,400×1,080px(フルHD+) リフレッシュレート:90Hz | タイプ:液晶 サイズ:約6.5インチ 解像度:1,600×720px(HD+) リフレッシュレート:90Hz |
重量 | 約192g | 約179g | 約187g | 約184g | 約185g |
メモリ | 3GB | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB | 64GB | 128GB | 128GB | 64GB |
Micro SDカード | 対応(最大1TB) | 対応(最大512GB) | 対応(最大1TB) | 対応(最大1TB) | 対応(最大1TB) |
リアカメラ | メイン:約5,000万画素 ポートレート用補助レンズ:248×328px | メイン:約5,000万画素 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 深度測定:200万画素 | メイン:約5,000万画素 深度測定:200万画素 | メイン:約5,000万画素 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 | メイン:約1,600万画素 マクロ:200万画素 深度測定:200万画素 |
電池容量 | 5,000mAh | 5,000mAh | 5,000mAh | 5,000mAh | 5,000mAh |
充電速度 | 10W | 33W | 33W | 30W | 15W |
充電器 | 同梱 | 同梱 | 同梱 | 別売 | 別売 |
充電ポート | Micro USB | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C |
ヘッドフォンジャック | 搭載 | 搭載 | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
スピーカー | 非公表 | デュアル | デュアル | デュアル | シングル |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 | 5.0 | 5.3 | 5.2 | 5.0 |
楽天市場実売価格(2023年3月24日時点) | 19,800円 | 18,800円 | 22,000円 | 19,424円 | 15,700円 |
安いスマートフォンは日用使いがメイン。選ぶべきポイントとは
エントリーモデルはここ数年、飛躍的な進化を遂げてきました。ようやく実用的に使えるようになったところで未曾有の物価高に突入。進化が止まり、端末によっては一時的に『退化』。
ハイエンドは負荷の重い『ゲームプレイ』などが用途として想定されるので、重視すべきは『処理能力』。しかしエントリーモデルの場合は『日用使い』がメインとなるので、『画面性能』『電池持ち』『ストレージ容量』『充電速度』『重量』『価格』『音』『カメラ』の方がよほど重要。
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ストリーミング動画を長く観るなら有機ELディスプレイ搭載モデル
上記を基準にすると、どのエントリーモデルを購入すべきかが見えてきます。5モデルの中で唯一『有機ELディスプレイ』を採用するのが、Xiaomiの『Redmi Note 11』。
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物価高に突入する前は、有機ELを採用する廉価モデルもチラホラ見られました。しかし2023年はコストの安い『液晶ディスプレイ』が主流です。有機ELはコントラスト比が高く、発色に優れるのが特長。ピクセルを消灯させて『漆黒』の表現も可能です。
また、液晶と比較して応答速度がはやいので『残像が発生しづらい』といったメリットも。ストリーミング動画を観る時間が長いのであれば、『有機ELディスプレイ』搭載モデルをセレクトしたいところ。
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タッチサンプリングレートの高いスマートフォンは操作がしやすい
『リフレッシュレート』と『タッチサンプリングレート』も重要な画面スペック。リフレッシュレートは1秒間に画面を書き換え可能な回数を示し、表示の滑らかさに直結しています。
タッチサンプリングレートは1秒間に画面がタッチに反応する回数。タッチサンプリングレートの低いスマートフォンは感度が悪く、操作する時間が増えるほどストレスが増大。Redmi Note 11、moto g32はリフレッシュレートが『90Hz(60Hzが標準的)』。タッチ感度も良好と、格安モデルの中では優秀な部類です。
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スピーカーがデュアルタイプだとYouTube動画鑑賞が聴きやすく盛り上がる
ディスプレイが優秀でありつつスピーカーが『ステレオ仕様』であれば、エンタメ目的のエントリーモデルとしては合格点をあげてしまいたいところ。
Redmi Note 11、OPPO A77、moto g32はスピーカーデュアルタイプ。moto g32に関しては立体音響効果『Dolby Atmos』までサポート。スピーカー部分に手をあてるとしっかり音の響きを感じます。
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電池持ちの長さを決めるのは電池容量とSocの電力効率
電池持ちを左右するのは『電池容量』と『Soc』。電池容量は『5,000mAh』と5モデル共通ですが、Redmi Note 11とmoto g32が搭載する『Snapdragon 680』はプロセスサイズが6nm(他モデルは12nm)。一般的にプロセスサイズは微細化するほど電力効率が上がります。
実際にRedmi Note 11とmoto g32は電池持ちが良好。それでいて処理能力は『Helio G85(Redmi 12C)』『Helio G35(OPPO A77)』『Helio G37(moto e32s)』より優れるのだから、エントリーモデルとしては文句なしと言えるでしょう。
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大容量電池モデルは急速充電が理想
充電速度は『Redmi Note 11(充電器同梱)』『OPPO A77(充電器同梱)』『Motorola moto g32(充電器別売)』が30W以上。5,000mAhの大容量モデルだと、数年前までフル充電するのに数時間を要しました。Redmi Note 11は約1時間でフル充電完了(公式情報)。『素早く充電』出来て『長時間使える』スマートフォンです。
ハイエンドは非対応のMicro SDカードが使える。ワイヤレスストレージ化も可能
デフォルトの状態だと、保存容量に優れるのは『128GB』のストレージを備えるOPPO A77とmoto g32。ただし5モデル全て『Micro SDカード』に対応しているので、容量の拡張は自由自在。サブスクリプションサービス(NetflixやAmazonプライムビデオ)のダウンロード先も、Micro SDカードを指定すれば問題なし。
ミドルクラスの上位モデルやハイエンドは『Micro SDカード』に非対応。Androidスマートフォンは、簡単な設定で『ワイヤレスストレージ化』する事が可能です。Micro SDカード対応モデルをサブ機に1台用意すると、データ管理に余裕が生まれます。
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カメラもコストカットが進行。マクロや深度測定カメラが貴重な存在に
一時は3眼(レンズ)程度が当たり前だったスマートフォンのカメラ。物価高でコストカットの対象となり、『マクロ』や『深度測定』といったカメラが削られています。Redmi Note 11とmoto g32はどちらもマクロカメラ搭載。やはりこの2モデルは、トータル面で強いです。
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