クラファン中のOPPO Pad 2、72,000円で鈍い動き。4万円台のXiaomi Pad 6が障壁か。市場価格探る

円安の影響をモロに受ける高価格帯。OPPO Pad 2の適正価格はどの程度か。

OPPO(オウガ・ジャパン)は2023年8月4日(金)、CCCグループが運営するクラウドファンディングサイト『GREEN FUNDING』において、『OPPO Pad 2支援プログラム』を開始すると発表しました。

まずクラウドファンディングとは一体何なのか。中小企業や個人がインターネットを介して企画や製品を発表し、賛同者から資金を集めて市場に製品やサービスをリリースするというのが一般的なイメージ。

GREEN FUNDING以外にも、株式会社マクアケ(前身はサイバーエージェント・クラウドファンディング)の『Makuake』、株式会社CAMPFIREの『CAMPFIRE』などが日本国内では有名です。

過去にSONYは自社運営の『First Flight』というクラウドファンディングサイトにおいて、『wena wrist(ウェナ リスト)』の支援を募集。当時最高額となる『1億円超え』の資金を調達して大きな話題になりました。

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OPPO Pad 2のクラウドファンディングが2023年8月9日(火)午後16時時点でどういった状況なのかと言えば、1台『72,000円(税込)』の支援額に対して支援人数は『31人』。

OPPO Pad 2

GREEN FUNDINGより

72,000円で支援出来るのは『150人限定』ですが、支援人数の増え方はかなり緩やか。日本市場においてOPPO Pad 2を同額で発売したとしても、『爆発的な売り上げ』は期待出来ないということです。

肝心の性能はどうなのか。Xiaomiが7月27日(木)にリリースしたXiaomi Pad 6、未だに根強い人気をもつAppleのiPad(第9世代)と主なスペックを比較してみましょう。

端末名OPPO Pad 2Xiaomi Pad 6Apple iPad(第9世代)
ディスプレイサイズ11.6インチ11インチ10.2インチ
ディスプレイの種類液晶液晶液晶
解像度(Pixel)2,800×2,0002,880×1,800(2.8K)2,160×1,620
最大タッチサンプリングレート不明通常:144Hz
スタイラスペン:240Hz
非公開
最大リフレッシュレート144Hz144Hz非公開
最大輝度500nit550nit500nit
表示色不明10億色以上非公開
Dolby Vision対応対応対応
重量約552g約490g約567g
サイズ259×190×6.6mm253.95×165.18×6.51mm250×174.1×7.5mm
メモリ8GB6GB、8GB(LPDDR5)非公開
ストレージ256GB128GB、256GB(UFS3.1)64GB、256GB
SocDimensity 9000Qualcomm Snapdragon 870Apple A13 Bionic
カメラフロントカメラ:800万画素
リアカメラ:1,300万画素
フロントカメラ:800万画素
リアカメラ:1,300万画素
フロントカメラ:1,200万画素
リアカメラ:800万画素
スピーカークアッド(4つ)ステレオスピーカークアッド(4つ)ステレオスピーカーデュアル(2つ)ステレオスピーカー
Dolby Atmos対応対応対応
電池9,510mAh8,840mAh8756mAh
充電最大67W最大33W非公開
Wi-Fi802.11a/b/g/n/ac/ax802.11a/b/g/n/ac/ax802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth5.35.24.2
認証顔認証顔認証指紋認証
USB非公開USB 3.2 Gen 1USB 2.0
Micro SDカード非対応非対応非対応
認定(純正)スタイラスペンありありあり
純正キーボードカバーありありあり
OSAndroid(ColorOS 13)Android(MIUI for Pad)iPadOS

OPPO Pad 2が搭載しているSocは『Dimensity 9000』。AnTuTu Benchmarkのスコアランキングを参考にすると、同Socを搭載する『OnePlus Nord 3 5G』のトータルスコアは『932,839』。

Xiaomi Pad 6はSocに『Snapdragon 870』を搭載。同Socを搭載するXiaomi Poco F3のトータルスコアは『800,216』。処理能力の部分で判断すると、Xiaomi Pad 6よりOPPO Pad 2の方が性能は上ということに。

最近はスマートフォンだけでなくタブレットも『縦長』が主流となっていますが、OPPO Pad 2のアスペクト比は『7:5』。Xiaomi Pad 6よりもApple iPad(第9世代)に近い、個人的には好きな比率。

OPPO Pad 2

GREEN FUNDINGより

スペック的に廉価帯のOPPO Pad Airと差別化が図られているのは明白。しかしXiaomi Pad 6(6GB/128GBモデル)の直販価格が『49,800円(税込)』なので、OPPO Pad 2(8GB/256GBモデル)の72,000円(税込)を市場は『高い』と判断するでしょう。

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日本法人(オウガ・ジャパ)の管理がどの様に行われているか定かではありませんが、グローバル企業は通常それぞれの支社に一定の売上目標が課せられます。決められた予算で出来るだけ利益率を高めなければならないので、『回転しない高額商品』は間違いなくお荷物に。

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そして日本リリースの大きな足かせとなっているのが『円安』です。2023年8月9日時点で1ドル『143円』。輸入業が利益を出しやすい水準では全くもってありません。

クラウドファンディングで大体の相場感を掴み、利益を出すのが難しそうであれば大量発注は行わないといったやり方が今は正しいのかも。

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