Pixel 8、Pixel 8 Proの『7年間アップデート提供』に違和感。まずはSocの電力効率向上を実現すべきでは

Pixel 8のアップデート7年保証は有効か

Googleの『Pixel 8』『Pixel 8 Pro』は、発売開始から『7年間』の長期に渡るセキュリティとOSのアップデートに対応。前世代(Pixel 7、Pixel 7 Pro)から2年間延長されています。

Samsungは一部デバイスに対して『4世代』のOSアップデート、『5年間』のセキュリティアップデートを提供。Appleは2017年に発売を開始したiPhone 8を、2022年リリースの『iOS 16』まで『約5年間』アップデートの対象に。Pixel 8、Pixel 8 Proの『7年間』はそれらを上回る内容となっています。

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ちなみに、7年前に発売されていた代表的なスマートフォンと言えば『iPhone 7』『Galaxy S7 edge』『Xperia X Performance』、そして『初代Pixel』など。すでに中古市場からも消えてしまっている端末が殆どです。

スマートフォンは『リチウムイオン電池』で駆動しています。Appleの情報を参考にすると、iPhoneはバッテリーのフル充電サイクル(100%→0%で1回とカウント)を『500回』繰り返し、最大『80%』の電池容量を維持出来る様に設計。

最大容量が80%程度になると、新品の頃と比較して電池もちが『2割』ほど悪くなります。そして500回(端末により異なる場合あり)の充電サイクルを超えると、それすらも維持出来ない状態に。

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iPhoneの場合は、設定内から『バッテリー最大容量』の確認を行うことが可能。しかしPixelをはじめとしたAndroid端末には、そういった機能が備えられていません。同じ環境を作って連続駆動時間をわざわざ計測するか、『最近電池のもちが悪くなったな』という『体感』を頼りにせざるを得ないのです。

iPhoneに関して言えば、『バッテリーケース』を着けている人が多いイメージ。iPhone 8はディスプレイサイズが『4.7インチ』で重量が『148g』。100g程度のバッテリーケースを装着すると、合計で248gに。これは7インチ近いファブレット並みの重さ。

Appleは公式に、有償で電池交換サービスを提供しています。iPhone 8を例にすると、交換費用は『11,200円』。旧型化したiPhoneの電池を『11,200円』支払って新しくするよりも、数千円で買える『バッテリーケースでしのぐ』という人が実際は多いのかもしれません。

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スマートフォンを長期間利用していて、劣化するのはバッテリーだけではありません。『画面』も同じです。基本的に『高輝度』による表示を長時間続けていれば、『最大輝度』がどんどん下がっていきます。

Pixel 7、Pixel 7 Proの最大輝度はiPhone 15と同等の『1,000ニト』でした。それがPixel 8で『1,400ニト』、さらにPixel 8 Proでは『1,600ニト』まで大きく向上。

高輝度のメリットは、明るい場所においての『視認性向上』。デメリットは『電力消費量増加』、有機ELディスプレイ採用モデル(Pixel 8とPixel 8 Proは有機EL)の場合は、『焼き付き』のリスクを高める事も挙げられます。

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長く使えるスマートフォン』の最低条件は、『電力効率の高い(発熱しづらい)Soc』を使っていること。Socの電力効率が高ければ、画面輝度を高めに設定しても、電池の消費を少なく抑えられます。

Pixel 8、Pixel 8 Proが搭載している『Tensor G3』は、『ベンチマーク測定』『ゲームプレイ』の結果から『電力効率が高い(発熱しづらい)Soc』と言えません。これまで実機検証した中では、『Snapdragon 8+ Gen 1』『Snapdragon 8 Gen 2』の方が遥かに優秀です。

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Pixel 8は6.2インチとやや小さめなディスプレイサイズながら、電池容量は『4,575mAh』と大容量。重量は『187g』と、サイズの割には軽くありません。ちなみに電池もちがとても良いmoto g53j(y) 5Gは、6.5インチで『183g』です。

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Pixel 8、Pixel 8 Proの電池交換を正規で請け負っている業者は『iCracked』のみ。電池交換費用はPixel 8、Pixel 8 Proどちらも『16,280円』。例えば3年後、使い古したPixel 8、Pixel 8 Proにこの金額を出す人はいるのか。

100g程度のバッテリーケース(あるのか分かりませんが)をPixel 8に着けるとしたら、6.2インチサイズながら重量は300g弱に。『長く片手で持ち続ける』のは厳しいでしょう。

7年間のアップデートを正当なサービスとして提供するのであれば、『Socの電力効率を競合他社より高める』『端末を軽くする』ことは最低限すべきだったかと。そうでないと『ただ数字を増やしただけ』に見えてしまいますからね。

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Pixel 8、Pixel 8 Proの主要スペック

Pixel 8 Pixel 8 Pro
Soc Google Tensor G3 Google Tensor G3
容量
  • 8GB:128GB
  • 8GB:256GB
  • 12GB/128GB
  • 12GB/256GB
  • 12GB/512GB
電池 4,575mAh(有線充電:最大27W 無線充電:最大18W) 5,050mAh(有線充電:最大30W 無線充電:最大23W)
重量 187g 213g
画面
  • サイズ:6.2インチ
  • タイプ:有機EL
  • 解像度:FHD+
  • 最大リフレッシュレート:120Hz
  • HDR:対応
  • コントラスト比較:1,000,000:1
  • 最大輝度:1,400nit
  • 素材:Corning® Gorilla® Glass Victus™
  • 常時表示:対応
  • サイズ:6.7インチ
  • タイプ:有機EL(LTPO)
  • 解像度:QHD+
  • 最大リフレッシュレート:120Hz
  • HDR:対応
  • コントラスト比較:1,000,000:1
  • 最大輝度:1,600nit
  • 素材:Corning® Gorilla® Glass Victus™2
  • 常時表示:対応
カメラ メイン(広角)カメラ

  • 解像度:5,000万画素
  • F値:1.68
  • 視野:82度
  • 画素幅:1.2µm
  • イメージセンサーサイズ:1/1.31 インチ
  • 手ブレ補正:光学式、電子式
  • 超解像ズーム:8倍

超広角カメラ

  • 解像度:1,200万画素
  • 画角:水平114度
  • F値:2.2
  • 画素幅:1.25µm
  • レンズ補正:対応
  • オートフォーカス:対応

フロントカメラ

  • 解像度:1,050万画素
  • F値:2.2
  • 画角:水平95度
  • 画素幅:1.22µm
メイン(広角)カメラ

  • 解像度:5,000万画素
  • F値:1.68
  • 視野:82度
  • 画素幅:1.2µm
  • イメージセンサーサイズ:1/1.31 インチ
  • 手ブレ補正:光学式、電子式

超広角カメラ

  • 解像度:4,800万画素
  • 画角:水平125.5度
  • F値:1.95
  • 画素幅:0.8µm
  • レンズ補正:対応

望遠カメラ

  • 解像度:4,800万画素
  • F値:2.8
  • 画素サイズ:0.7µm
  • 倍率:光学5倍
  • 超解像ズーム:30倍
    手ブレ補正:光学式、電子式

フロントカメラ

  • 解像度:1,050万画素
  • F値:2.2
  • 画角:水平95度
  • ピクセル幅:1.22µm
防水防塵 IP68 IP68
オーディオ
  • スピーカー:ステレオ
  • ハイレゾ:対応
  • 空間オーディオ:対応
  • スピーカー:ステレオ
  • ハイレゾ:対応
  • 空間オーディオ:対応
Bluetooth 5.3 5.3
Wi-Fi Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、2×2+2×2 MIMO Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、2×2+2×2 MIMO
おサイフケータイ 対応 対応
SIM  nano SIM+eSIM nano SIM+eSIM

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