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【AI】クラウドに逃げたTensor G3。デバイスで完結を目指すSnapdragon 8 Gen 3。違いが鮮明に

今後さらに加速する生成AI技術。GoogleとQualcommはどちらが優位か

Qualcommより

Googleのスマートフォン『Pixel』シリーズの特化機能として全面的にアピールされている『AI』。AIと言えば『自動で勝手にやってくれる』『便利』などを連想する人が多いはず。

実際その通りだと思いますが、『どんなAI機能を搭載しているのか』『どういった方法でAI処理を行うのか』は予め知っておいた方がいいでしょう。Pixel 8、Pixel 8 Proを例にすると、デバイス単体(オフライン環境)では主に下記の様な作業をAIが行ってくれます。

  • 消しゴムマジックで不要なモノを写真から消す
  • 音声消しゴムマジックで動画から騒音を消す
  • ベストテイクで集合写真の顔を変える

もっとも『消しゴムマジック』に関して言えば、クラウドAIを利用した『編集マジック』と比較して精度がとても低く、実用レベルに達していないのが率直な感想。ベストテイクは思い出の改変が行われてしまうので、個人的に使う機会は無いと予想。

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次に『インターネット接続』が必須となるAI機能がコチラ。

  • 編集マジックで被写体の位置や背景を変える
  • 登録していない番号からかかってきた電話の内容を自動的にスクリーニングして内容を文字で伝える(日本版はアップデートで対応予定)
  • リアルタイム翻訳
  • 動画ブーストで画質向上(夜景撮影など。アップデートでPixel 8 Proが対応)

編集マジックは選択した被写体を『消去』『移動』させたり、背景を異なるイメージに変更することが可能。スマートフォン上で処理を行っていないので、クオリティはかなり高いです。

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ただし毎回データ通信が発生するのはデメリット。遊び感覚で編集マジックを使いまくっていると、月間データ容量が消費されて『気づいたら速度制限』という状況になりかねません。

動画ブースト』に関して言えば、頻繁に使うなら『大容量データ通信環境』『Google Oneへの加入』がほぼ前提となるでしょう。

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電話に関しては『非通知拒否』を設定しているので、スクリーニング機能が役立つのは恐らく年に数回程度。リアルタイム翻訳はYouTube動画などでも活用出来ますが、話すスピードがはやいと翻訳が追いつかず、メチャクチャな内容が散見される状況。

AI機能を全面的に押し出している端末で無ければ、正直『オマケにしては上々だ』という評価が出来るかもしれません。しかしPixelに関して言えば、ハード面(特にSoc)で『Snapdragon』『Dimensity』搭載端末に劣っているので、どうしてもAIに対する評価が厳しくなります。

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Qualcommのハイエンド用最新Soc『Snapdragon 8 Gen 3』は、プロモーション動画で『Gen AI』をキャッチコピーにするほどの入れ込み用。最大100億パラメータサイズの生成AIモデルをデバイス上でサポートする世界初のエンジンを採用しています。

Snapdragon 8 Gen 3

Qualcommより

Qualcommが公開している動画の内容を参考にすると、『Expand your photo(写真を拡大してください)』という指示に対してAIが生成した画像のクオリティが凄い。

生成AI1

Qualcommより

生成AI2

Qualcommより

現状のクラウドAIでも生成不可能なのではないかという驚きの完成度。実際にSnapdragon 8 Gen 3搭載端末でこのレベルの生成が行えるなら、もはやPixelを『AIスマホ』と呼べなくなりますね。

上記以外にも興味深い機能が。『Video Object Eraser』は動画版の消しゴムマジック。選択した『』『』が動画内から消えて背景が自動生成。

動画消しゴムマジック1

Qualcommより

動画消しゴムマジック2

Qualcommより

動画消しゴムマジック3

Qualcommより

さらに『動画撮影用夜景モード』にも対応する模様。各スマートフォンメーカーがどこまでSnapdragon 8 Gen 3のポテンシャルを限界まで引き出せるか、今後続々と登場するハイエンドモデルに注目ですね!

夜景動画撮影

Qualcommより

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